ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#02 抱かれたい

 賊に力を貸してしまったことを悔やむ政之助。そんな政之助を、弥一は仲間に引き込もうと考えていた。弥一は自分のことを知っているのに、自分は弥一のことを何も知らないと気付いた政之助は、弥一が深川の岡場所に住んでいることを知り、そこの桂屋で用心棒兼居候をしていると聞く。
 第1話冒頭でちょっとばかり登場していたのが弥一の過去なんだろうけれど、ほんと素性のわからないお人だ。梅造の買い出しに付き合ったつもりが、実は拐かした人質の輸送だったとか、それに気がつかないとか、呑気な話だよ政之助。

#03 ワルプルギスの夜

 天白や叢雨十瑚・九十九に誘われる夕月だが、自分の居場所は本当に天白のところなのか、それとも養護施設の子どもたちのところなのか思い悩み、やはり子どもたちは自分を必要としていると考えた夕月。何としても夕月が必要な天白は強硬手段に出ようとするが、ゼスは夕月を傷つけるのは許さないと動き始める。
 ゼスにとっては祗王一族すらもどうでもよいらしくて、一番大事なのは夕月。ただそれだけ。行動原理がわかりやすくていいけれど、ねえ。

劇場版 銀魂 新訳紅桜篇

 辻斬りが横行しているかぶき町である夜、桂小太郎が被害に遭う。エリザベスの依頼を受けて新八と神楽が桂捜索に出る中、エリザベスの相手から逃げ出した銀時は村田鉄矢・鉄子兄妹から「紅桜」という盗まれた刀を探して欲しいという依頼を受ける。銀時と新八・神楽の捜査は、辻斬りの正体が紅桜を持った鬼兵隊の岡田似蔵であるというところにたどり着く。高杉は再び鬼兵隊を結成して何事かを企んでいたのだった。
 パンフレットにもさらっと書かれているけれど、最初に「ワーナーブラザーズ」のロゴが出てから3分間”銀魂名物”のBGオンリーをかましてくれたり、仕切り直したかと見せかけてちゃんとキャラクター紹介をやらなかったりで、つかみはバッチリだった。もともと銀魂を読んでないこともあるので、ギャグはそこそこ笑えたけれどシリアス部分はついていけないところもあった。高杉と結局戦っていなかったり消化不良は多いが、長編エピソードの一つでしかないわけで、決着がつかないのはしょうがないのか。

#01 テニスサークル「キューピット」

 大学3回生の「私」は、入学当初に夢見た薔薇色のキャンパスライフとはかけ離れた無意義な生活を過ごしていた。「私」は楽しい学生生活を送れる者と信じて、数あるサークルの中からテニスサークル「キューピット」を選んだ。しかし、もともと体育会系の素養がない「私」が馴染めるわけもなく、居場所をなくしていき、やがて同じようにサークルに馴染んでいなかった小津と出会ってしまう。「私」と小津は、サークルの内外構わず人の恋路を邪魔しては赤い糸を切って回る「黒いキューピッド」として名を轟かせることになる。そんなとき、下鴨神社糺の森にあるラーメン屋で”縁結びの神”を名のる男と出会う。彼は、「私」の後輩で変人である「私」を唯一理解してくれる明石さんを、「私」か小津のどちらかと縁結びする予定だという。最初は鼻で笑っていた「私」だが、この2年間を後悔し、明石さんと自分を結ぶように頼む。そうして、五山送り火の夜、「私」は賀茂大橋で明石さんに声をかけることに……。
 湯浅政明らしい独特の演出が、この奇妙な物語にビビッと嵌っている気がする。「私」を演じる浅沼晋太郎は、福山潤神谷浩史でも替えが効きそうに感じるけれど、そこまで個性が強烈じゃないのが「私」らしいかも。不気味なキーキャラクター・小津も吉野裕行が怪演しているし、何を考えているのかわからないヒロイン・明石さんは坂本真綾がバッチリはまってる。原作もきっと面白いのだろうし、それをうまく演出して面白味を引き出しているのでは。