司馬遼太郎の小説「関ヶ原」を原作に、豊臣秀吉に見いだされた少年・佐吉(石田三成)が豊臣家の中で重きをなし、やがて太閤亡き後の日本を巡って徳川家康と激突していく姿を描く。
細かいところでは、平岳大の演じる島左近の迫力だとか、麿赤兒演じる島津惟新入道や滝藤賢一演じる秀吉の味だとか、とことんどっちつかずの上に情にほだされて三成に味方するけど家臣に無視される小早川秀秋とか、尾張言葉・薩摩言葉が何のためらいもなく使われているところだとかはいいなと思う。
一方で、掛け合いに間がないどころか、もはや被せにいってるセリフはきつい……これ映画館で見てたら、たぶんセリフの半分はわからんと思う。効果的な演出として用いられているならいいが、そうでもない。これ監督による指示らしいが、そのせいでただでさえ説明調のセリフが多い岡田准一、もう舌が回りきらん状態になってて聞くのが辛い。
その圧縮した分の時間を素晴らしい戦に費やしたのならしょうがないことだが、なぜ謎のくノ一との恋愛パートが差し込まれるのか……。有村架純、いるか?
なお、興行収入は24億円。同年上位トップ10は「美女と野獣」(124億円)、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(73.4億円)、「怪盗グルーのミニオン大脱走」(73.1億円)、「名探偵コナン から紅の恋歌」(68.9億円)、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」(67.1億円)、「モアナと伝説の海」(51.6億円)、「SING/シング」(51.1億円)、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(46.3億円)、「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」(44.3億円)、「ラ・ラ・ランド」(44.2億円)で、本作は邦画として11位。