ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

不都合な真実2 放置された地球(An Inconvenient Sequel: Truth to Power、2017)

 環境問題に長く取り組んでいるアル・ゴアアメリカ合衆国副大統領によるドキュメンタリー映画。2006年に公開された「不都合な真実(An Inconvenient Truth)」の続編で、それ以降、アル・ゴアが何をしてきたかが描かれる。前作が、反対派からさんざんプロパガンダだと煽られながらも内容が真実だったというそれだけで説得力が増している。
 「ゴアのプロパガンダ映画である」という点は間違っていないと思うが、それでも上院議員時代から環境問題に取り組んできて、政治家をやめてからも活動を続けているだけあり、その動きを追っているだけでも興味深い。CAP21のパリ協定で、安価な化石燃料の使用継続を考えて合意に反対していたインドを翻意させた流れは、元副大統領らしい豪腕を感じた。実際のところ、インドに太陽光発電技術を無償提供したソーラーシティには別の見返りがあるのだろうけれど、それでも、話をまとめ上げてるところがスゲーよな。
 最終的にはトランプ大統領の誕生によってアメリカはパリ協定を離脱、ゴアの奮闘は一部パーというオチまでついてしまって……。