ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

劇場版 空の境界 未来福音(2013)

 @梅田ブルク7 シアター1
 前半約50分が「未来福音 extra chorus」、後半が「未来福音」の構成で、extra chorusはあおきえい監督、未来福音は須藤友徳監督。あおきえいはなんつっても第一章 俯瞰風景の監督でもあるしアンパイだけれど、須藤さんはこれがたぶん初監督なのでどーなるだろうと思ったが、(原作パワーもあるからか)いけるやん!Production I.G.だと黄瀬和哉が長らくキャラデザや作画監督をこなしつつも「監督」だけはやらずにきて、とうとう攻殻機動隊ARISEで「切り札」として担ぎ出されたなんて話を見かけたけど、ufotableはむしろ、作画監督までできるような人材は監督業もやっておくべきという育成型なのかもしれない。
 俯瞰風景3Dを見てそれほど日が経ってないし、テレビ版もやってるし、そのイメージを持ったままextra chorusを見ることになったが、式や橙子のイメージが異なったのは線の細さかな?目の描かれ方とかが、適度に簡略化されていたような。未来福音では、また描かれ方がちょっと違うので、作画監督として入っている藤崎静香・菊池隼也の2名の差なのかも。
 式がナイフを手に戦いまくる……というお話ではない、かなり日常寄り、かつ会話劇で、どっしり腰を据えて単語の1つ1つまで聞き漏らさずに見たい作品。オーバーなアクションがない代わりに、細かい所作ではぐっと来るものも多い。式が珍しく赤面してデレを見せるところとか、未那の動き全般とか。
 これで原作の完全アニメ化はおしまいですが、「未来福音・序」パートを見てると、このあとの「探偵モノ」をアニメ化してくれれば、すっげぇ当たりそうなのになぁとおもた。積み重ねたエピソードと設定が相当量あるだけに、妄想の余地がありすぎて困る。石田彰サイコー。