ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#09 秘密機関「福猫飯店」

 薔薇色の学生生活を夢見て「秘密機関『福猫飯店』」へ入った「私」。まさか秘密機関を名乗ってビラをまく秘密機関があるとは思わなかった「私」だったが、福猫飯店は相沢のもと図書館警察をはじめとする裏家業を一手に引き受ける本当の秘密機関だった。図書館警察に配属された「私」は師匠からの本の取り立てに失敗し続け、次に回された印刷所では(小津のロケット花火によって)顧客に配るためのレポートを焼失、自転車整理軍でも戦力とはならず、しかし小津と親しいという理由でなんとかお目こぼしをしてもらっていた。やがて、小津は相沢を追い落として実権を握り、「私」も自転車整理軍総統の座におさまるが、バードマンサークルの自転車に手を出したがゆえに明石さんにビンタされる羽目に。さらに、相沢の逆襲によって小津が実は可愛い彼女持ちで、五山の送り火を同時に見るために飛行船強奪を企んでいることを知る。相沢らの妨害で飛行船が落ちていくのを見ながら、「私」は自分が灰色の学生生活を送っている間に、小津は幸せな学生生活を送ってたことを知る。師匠に「可能性という言葉を無制限に使ってはいけない」「最初から薔薇色のキャンパスライフなんてなかったんだ」といわれた「私」は、とうとうこの四畳半から出なければよかったのだという考えに至る。
 羽貫さんがいっていたことは本当だったのですね。小津の彼女があのほんわかの小日向さんだったとは。それで、あの方舟(飛行船)強奪に小津が絡んでいたわけか。まさか「私」を助けに来たわけではないと思っていたが、そういう事情であったか。明石さんの主目的がバードマンサークルにあるというのに、そこに手を出してしまった「私」が明石さんと幸せになれるわけはない。