ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

アイアンマン2(Iron Man 2、2010)

 世界を救ったヒーロー、“アイアンマン”トニー・スタークの人気は最高潮。スタークインダストリーの主催するスターク・エキスポもそれに引っ張られるように大きな盛り上がりを見せていた。一方でトニーの存在を煙たがる人もいた。保守派のスターン議員もその一人で、上院軍事委員会でアイアンマンを国に引き渡すよう求めるがやり込められてしまい、トニーは「安全保障を民営化した」と大喝采を浴びることに。そのころ、トニーの体はアークリアクターの燃料であるパラジウムによる毒に蝕まれ始めていた。そんなとき、アイアンマンの技術の開発者の一人でもあったアントン・ヴァンコの子、イワン・ヴァンコが自力でアークリアクターを開発して、トニーへの復讐に動き始めていた。
 痛快ヒーローアクションの第2作目。実は字幕版を観に行ったけれど中盤に入ったあたり(長官が登場するあたり)で寝てしまい、改めて吹替版を観に行った次第。字幕読んでるとどうにもトニーが好かないキャラクターだったんだけれど、吹替だとロバート・ダウニー Jr.の鼻持ちならない印象を藤原啓治の声が和らげていて、憎めないおちゃめなオッサンになっていた。アークリアクターがなければ生きられないが、そのアークリアクターの燃料に使うパラジウムが自身の体を蝕むという、いずれにせよ破滅するしかないトニーの運命。モナコで、鏡に向かいカメラ目線で「どうすりゃいいってんだ」と漏らしたあの弱気さ、字幕版より吹替版では強烈に感じた1シーンだった。