NPCであるはずの直井が生徒会長となり、行ったことは戦線の取り締まりだった。さらに、うっかり校則を破ってしまった奏を、直井は天使拘束用の牢獄に閉じ込める。奏と共に投獄された音無は外の惨状をトランシーバーで伝えられ、なんとか牢獄を破って脱出するが、そこで行われていたのはこれまでに見たことのない虐殺だった。
直井がまさか人間だとは思いが至らなかったゆりたち。優秀な生徒会役員を務めつつも直井が消えなかった理由は裏で一般生徒をいじめてバランスを保っていたからだそうだけど、じゃあ直井以外の生徒会役員らは次々と消えて入れ替わっていたのか?それにしても奏の運命はあまりにも切ない。親しい友人は必ず消え、孤独でいなければならない宿命。人の魂を持ちながら、その拷問とも言える日々を過ごすのはどうなんだろう。
そういや、あくまでNPCと死者は別だっけ。今わかっているこの世界にいる死者は戦線メンバー、奏、直井なのか。戦線に入っていない死者もいるんだろうけれど、明示的に言われない限りはわからんのだろうな。死者の数がごくわずかだからこそ、世界を成立させるためにNPCが存在するんだろうし。