ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

映画に愛を込めて アメリカの夜 (原題:La Nuit américaine、1973)

 映画「パメラを紹介します」の撮影現場では今日も慌ただしく撮影が行われていた。映画は、新婚カップルが夫の実家に帰ったところ、夫の父親と新婚の妻が恋に落ちてしまい駆け落ちするというもの。パメラを演じる女優ジュリー・ベーカーは精神病からの復帰作ということでマスコミも大きく騒いでいたが、何事もなく撮影入りできた。しかし、母親役であるセヴリーヌのセリフ覚えが悪かったり、ネコが思い通りに動かなかったりと撮影は順調に進まない。また、人間模様も複雑で……。
 映画撮影の様子を描いた映画で、トリュフォー監督自身も出演。女優に告白された内容をそのままセリフにしたりするなど、いろいろ実体験も盛り込まれた内容になっている。しかしまぁ人間模様の複雑さったらなくて、主演俳優と寝たスクリプターが、次にはもう撮影助手と仲良くなっていて、最後には撮影終了を待たないままスタントマンとともに帰ってしまうとか、ドロドロすぎるよ。プロデューサーの奥さんが叫んだ「誰が誰とでも寝る!」っていう叫びが一般人から見た正常な反応だと思う。