ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

サロゲート(Surrogates、2009)

 @TOHOシネマズ西宮OS プレミアスクリーン
 「サロゲート」と呼ばれる遠隔操作可能なロボットが生み出されて広く普及した近未来。わざわざ生身で動かなくてもサロゲートを使えば日常生活に支障を来すことはなくったため、多くの人がサロゲートを使って生活し、本人は家の中に籠りっきりになっていた。一部には生身原理主義を唱え、自治区を形成してサロゲートに対抗する人もいたが、サロゲートはたとえロボットが破壊されても本人にその被害は及ばない安全なシステムだったため、誰もわざわざ生身の生活に戻ろうとはしなかった。しかし、サロゲートが破壊されて操作していた本人も家で脳を焼かれて死ぬという事件が発生。FBI捜査官のトム・グリアー(ブルース・ウィリス)は、被害者の父でサロゲート発明者であるキャンター博士の依頼を受けて捜査に当たる。事件に特殊な武器が使用されていたことからストリックランドという犯人にたどり着くが、グリアーの追跡を振り切ったストリックランドは生身原理主義の人々の自治区へ逃げ込み、追いかけていったグリアーのサロゲートは、サロゲートを嫌う人々によって破壊されてしまう。サロゲートを失った彼はやむを得ず生身で捜査に出ることになる。
 「攻殻機動隊」の義体や遠隔操作をイメージできればサロゲートシステムの理解は早い。サロゲートの外見は自由にカスタマイズできるので、生身の自分とそっくりな義体を使う人がいる一方、ネカマのように女性を演じている人がいたりして面白い。ブルース・ウィリスも基本は自分そっくりの義体なんだけれど、髪の毛がフサフサ。あったかもしれないフサウィリス。サロゲートという安全なシステムに守られ、自動車の屋根から屋根に飛び移るような無茶な動きをやってのけるサロゲートに対して、生身のブルース・ウィリスが必死で食い下がる様子は完全にマクレーン。あの苦しい顔で「ちっくしょう、なんなんだ!」と悪態をつく姿が好きだという人は楽しめる映画。裏返すと、それだけ……。