ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

Fate/stay night reproductionⅠ

 普通の高校生・衛宮士郎はある日、自宅の蔵でサーヴァントのセイバーを呼び出し、その主となってしまう。サーヴァントたちはそれぞれにマスターの願いを叶え、聖杯戦争に勝利することを目的としていた。士郎は学校の優等生でありアーチャーのマスターである遠坂凜と共闘していくことになる。
 2006年に放送されたテレビ版を再編集したもので、1月23日から公開される劇場版にあわせて放送されたんだと思うけれど……ひどいの一言。原作3ルートのうち、セイバールートと凜ルートを合わせたような形で「ちょっとわかりづらい」と評されるテレビ版をさらに2時間にまで圧縮しているために、あちらこちら説明不足なままに話が進んでいく。なぜかランサーを追っていったセイバーが切りかかったのがアーチャーだったり、突然学校に罠が張られていたり、いきなりセイバーが決意して戦う相手がこれまでに一瞬しか姿を見せていなかったアサシンだったりといった話の齟齬だけではなく、そもそもサーヴァントがなんなのか、なぜ士郎と凜は共闘することになったのかといった重要なポイントがはしょられていて意味不明。テレビシリーズ、あるいは原作をやっていれば空白は補完できるけれど、そうじゃない人間が見たら意味不明で楽しめないぞコレ。そもそも原作ファンならテレビ版がひどい原作レイプだったことは知っているし、そうじゃないテレビ版視聴者もわけのわからん作品だったことは知っているわけで……。いろいろカットした分、話をつなぐ新作パート作らないと意味がないよ。