ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

カールじいさんの空飛ぶ家(Up、2009)

 冒険家チャールズ・マンスは南アメリカで人跡未踏の地だった”パラダイスの滝”を見つけ、巨大な鳥の骨を持ち帰った。最初は大冒険だと評価されていたが、骨は捏造だというバッシングがあり、失意のマンスは鳥を生け捕りにするまで帰ってこないと宣言し、再び南米へ旅立った。……という、ニュースに心躍らせるカール・フレドリクセン少年は、自分と同じようにマンスに憧れる少女エリーに出会う。彼女はいつかパラダイスの滝のそばに家を建てるという夢を持っていた。カールはエリーと意気投合し、いつか彼女を滝へ連れて行くと約束した。それから数十年、カールが南米行きの夢を思い出してチケットを手配したとき、すでにエリーには時間が残されていなかった。一人残されたカールは、ささいな事件から老人ホームに入れられることになり、これをきっかけに家自体を飛ばし、南米を目指すことにした。
 気むずかしいカールじいさんの心を変化させていく少年探検隊のラッセルはトラブルメーカーなため、キャラクターがジャージャー・ビンクス(@スターウォーズ新3部作)っぽいので苦手な人にはとことんダメかも。予告編では、カールじいさんが「エリーがこの子を遣わせたのか?」みたいに呟くシーンがあったけれど、映画では多忙な父親がいてあんまり一緒にいてもらえないという背景が語られている。エリーは子供ができない体だったので、じいさんはあんまり子供との付き合いが上手ではないんだけれど、パーティーにケヴィン(鳥)やダグ(犬)が加わって、だんだん絆が深まっていくのはいいよね。なぜかすごくじいさんになついているダグの仕草は、ボルトみたいな子犬じゃないけれど愛らしい。
 マンスがずっと南米で鳥を求めていて、ケヴィンを狙ってくるというのはしっかり前振りがあったので面白かったのだが、ラッセルの父親については画面に出てこなかったのが惜しい。てっきり、ラッセルの父親も冒険家だから…みたいな話になるのかと思ったんだけれど、これじゃただの冷たい父親だよ。
 そういえば、「モンスターVS.エイリアン」などを見たときは前売券で3Dを鑑賞するとけっきょく当日買うのと変わらない価格になって、まったく納得がいかなかったが、10/17(土)からプラス300円で見られるようになったらしい(http://www.tohotheater.jp/news/info00000059.html)。これなら納得。3Dで見る人がある程度多いから値段が下がったのか、どこからか苦情が入ったのか。