ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

仏陀再誕 (2009)

 「幸福の科学」映画。金を落とすのは悔しいけれど「ただより高いものはない」ということでポイント鑑賞。
 主人公・小夜子(CV:小清水亜美)はちょっと悪霊が見える女子校の新聞部員。ある日、父の友人で憧れでもあった新聞記者が自殺してショックを受け、さらに授業中に悪霊の声が聞こえてあわてて学校を飛び出す。ふらふらと駅のホームにやってきた小夜子の前に新聞記者の霊が現れ、助けてくれと言いながら進入してくる電車の前へと小夜子を引きずり出していく。その窮地を救ったのは、小夜子の(元)彼氏・ユウキ(CV:吉野裕行)だった。ユウキは”転生輪廻”によってあの世から地獄へ落ちた悪霊がこの世で悪さをしているのだと説明し、何かあったら自分が助けると言うが、小夜子はそれを無視する。そんなとき、小夜子はテレビに出ていた操念会会長・荒井東作(CV:銀河万丈)に興味を持ち、取材に出かける。
 操念会は創価学会を、荒井東作は池田大作をイメージしているそうで、それに対抗する正義の組織としてユウキらの所属するTSIがあり、空野太陽(CV:子安武人)がいるという図式。荒井と空野の対決は都合3度で、1度目は荒井がUFO軍団を繰り出して街を焼き払おうとするも空野の力を借りた小夜子が阻止、2度目は荒井がテレビを使って念を送り大津波が来るという幻想を見せたものをまた空野の力を借りた小夜子が阻止、3度目は小夜子と東京ドーム5万人の観客を人質に取った荒井を空野自身が倒すという大仕掛け。どうやらUFO攻撃も大津波も幻想を見せただけなので実害は0だったみたいで、最終的には空野も荒井を「同じ仏陀の子なのだから」と許すというもの。いやぁ、立派ですね。
 スゲェっちゃスゲェんだけれど、メッセージが強烈すぎてうんざり。特に、空野のセリフはたぶん製作総指揮の大川輶法が言いたいことを詰め込んでいるため、ものすごい説教臭さ。完全にネタはネタと割り切って見られる人はともかく、こういうのに影響されやすそうな人は連れて行かないのが吉な映画でした。