ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#06 MASAKI-イヴの絆-<終>

 マサキがロボットにあからさまに嫌悪感を抱いていた理由は、マサキ宅のハウスロイドにあった。テックスと呼ばれるそのロボットはかつてマサキの一番の友達だったが、あるときマサキの父・アツロウの逆鱗に触れ、マサキとの会話を禁じられる。マサキが例え泣いて謝ろうと父親の命令が優先されテックスが喋ることはなく、やがてマサキもそのことに気付いた。アツロウはロボット倫理委員会に所属し、人間とロボットが過度に触れあう施設の取り締まりを行っていた。そのデータを取り扱うテックスは、取り締まり候補の中にマサキの通う「イヴの時間」があることに気付いた。
 ということで、1stシーズンのラストはマサキ(マサカズ)編。ロボットとのふれあいを嫌い、今回はとうとう「あのイヴの時間がなくなってしまえばいい」とすら考えたマサキだけれど、心の奥ではずっとテックスを信じ続けていたという面も。テックスはテックスで、アツロウの命令を守りつついかにマサキを守るかを苦労してはじき出した結果が、イヴの時間のルールに反して調査アンドロイドをロボットであると指摘することだったわけで、いかにアツロウの業が深いのかと思い知らされる。調査アンドロイドが店を出るまでの一瞬、マサキに「今までどう思ってたんだよ」と聞かれ、「ずっとマサカズ君のことを……」と答えたテックス。その先が何なのかを語る術はテックスにはないけれど、言葉がなくても伝わる気持ちはあるはず。素直になったマサキにはちゃんと伝わっているよ。
 そして最後の最後に、時坂事件について芦森博士とセトロの会話があり、続きに向けて伏線を張ったところで終了。事件に巻き込まれたらしい少女の顔、ナギに似ていた気がするけれど……。今すぐにでも続きが見たい作品。毎話15分(最終話だけ25分)というのも、続きが見たくなる絶妙な長さだった。