ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#24 涼宮ハルヒの溜息Ⅴ

 悪い魔法使いのお供として猫が欲しいと言い出したハルヒ長門のマンションで三毛猫(シャミセン)を拾い撮影に使うが、絶好調のハルヒの能力ゆえにシャミセンはしゃべり始める。桜が咲き、すぐに散り、真っ白なハトが出たかと思えばリョコウバトになり、もはや映画の中は非現実のサラダボウル状態。これを解決するにはハルヒにすべてがウソであることを認識させる必要があり、古泉はそれを夢オチで片付けるしかないと語る。そしてギリギリまで映画編集を続けるもどうにも間に合わなかったキョンハルヒだが、不思議と文化祭当日に目覚めるとVFXまでしっかり入ったフィルムが完成していて、現実の変容は収まった。
 「憂鬱」以来、改めてハルヒの能力が振り返られる。古泉(機関・超能力者)とみくる(未来人)、いずれも「ハルヒが願いを叶える力を持っている」という考察は共通しているが、3年前に突然異能力が現れたのか、それとももともと世界には異能力が存在していたのかという認識の違いがあり、互いの理論を認めることはできない。さらに、それを解説する長門にも統合情報思念体としての背景があり、真実はわからぬまま。たぶん、物語としても今後明かされることはないんだろうけれどね。
 フィルムを完成させたのはキョンは本命:長門、対抗:古泉、大穴:みくる、無印:まだ出ていない誰かさん、だったが、実際は「キョンならきっと観られるフィルムに仕上げてくれるだろう」というハルヒの願いが最後に叶ったんじゃないか。
 キョン長門たちの正体(常識人のハルヒにとっては映画の設定としてはアリでも現実には荒唐無稽な話)を教えられて怒りつつ、喫茶店の外でキョンを待つハルヒ。ホント、この感情の振れ幅がもうちょっとなんとかなればいい子なんだけれど。それでも、手綱を握れるのはキョンだけか。