この世界にも小狼たちがハンシン共和国で世話になった空汰と嵐がいたが、二人はもちろん小狼達のことは知らない。この世界の空汰たちは、かつてタンバルたちに立ち向かったころがあるが、その際に城の門をくぐると異世界に飛ばされてしまうという術を受け完全に敗北していた。しかし、サクラがふらりと城に入ってしまい、それを追って小狼も城の門をくぐっていった。やむなく、黒鋼たちは城を攻め小狼達を取り戻す計画を立てる。そのころ、異世界を彷徨うサクラたちは異形のものたちと出会う。身構える小狼だったが、サクラはそれがかつて異世界に飛ばされた町の人たちであることに気付いた。
ボケボケサクラさんは超危険、ほっといたらどこへ行くか分からない。でも、たとえどんな危険なところでも小狼はしっかりついていくわけで……。たとえ記憶を全て失っていても、小狼が信頼に足る人物であることはサクラもわかってきたはず。もう一度仲良くなれれば、それはそれで新しい関係としてアリかもね。