ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

イーグル・アイ(Eagle Eye、2008)

 @梅田ブルク7 スクリーン1
 予告編やCMでは何者かにハメられた男(ジェリー)が謎の存在の助けを借りて逃げまくる話に見えたのだが、実際はジェリー以外に息子を人質に取られたレイチェルという女性もいて、お互いに誰に操られているのか知らないままにFBIから逃走して強盗まがいのことをやらされるというスリリングな展開。見ていてもジェリーたちと一緒に巻き込まれている気分で、いったい何が起こっているのかさっぱりわからないままに話が進んでいく。
 アバンタイトルのフリが効いてくるのは後半になってから。真相は「高度な能力を持ったコンピューターによる人間の排除」という古典的なものだけれど、ありとあらゆるテクノロジーを駆使してジェリーを自分のもとに導いてロックを解除させ、一方で大統領殺害のための道具を揃えていく"ARIA"はすさまじい。スピルバーグは「この映画を見終わった後、携帯電話の電源をオフにしたくなる」映画を狙ったらしいが、そんな大げさなと思いつつもこんな監視システムがあったら恐ろしいなんてものではないぞ。
 序盤のカーチェイス、トンネルでの無人機の襲撃など、映画館で見る迫力はたまらなかった。