ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

スーパーマン vs バットマン ジャスティスの誕生(Superman v Batman: Dawn of Justice、2016)

 「マン・オブ・スティール」でのゾッドとの戦いで街には大きな被害が出ていた。その力を危険視されるスーパーマンマッドサイエンティストであるレックス・ルーサーの企みもあり、スーパーマンゴッサムの守り手・バットマンと激突することになり、一度は圧倒するが、バットマンはルーサーが海底から見つけたクリプトナイトを強奪し、対スーパーマン装備を作り上げる。
 あの「マン・オブ・スティール」で、どう見ても一般人ごりごり死んどるがな!というツッコミに対しての答えがコレって感じ。実際死んでたし、だからこそバットマンはスーパーマンを見過ごせない。ただ、最強異星人のスーパーマンに対して、バットマンはいかにスーパー装備を持っているといっても人間なので、ガチると勝てない。そこで取り出したるのがクリプトナイトを粉末化してスーパーマンに吸い込ませるという特殊弾頭と、クリプトナイトを削り出して作った槍。またこのクリプトナイト粉末が、効いたときには互角かそれ以上まで持って行けるけど、持続時間が短い。つまり、常にバットマンは圧倒的不利。おかげで、ずっとワクワクさせてもらった。
 このワクワクは、「ダークナイト」系統でバットマン/ブルース・ウェインを演じたクリスチャン・ベイルではダメだ。だって、クリスチャン・ベイルだと、なんかヘンリー・カビルに勝ちそうだもん。ベン・アフレッククリスチャン・ベイルに代わりうる男前ではあるけれど、肉体面では(修行してるシーンもあったけど)やっぱり何枚か劣る。スーパーマンの本気の一撃を食らったらたぶん死ぬ。その緊迫感な。
 まー、結局はバットマンワンダーウーマンと出会い、さらに倒されたはずのゾッド将軍を核に蘇ったモンスターとの戦いにおいてスーパーマンとも共同戦線を張ることになって、ジャスティス・リーグへと繋がるという物語のプロローグですから、決着はつかないんですが。

僕だけがいない街(2016)

 何か異変が起きる前の時間まで戻るという「リバイバル」の能力を持つ藤沼悟は、母が殺された事件の容疑者になり、警察に追われる中で小学校時代に「リバイバル」してしまう。悟は、母親の殺害と子どもの頃に起きた自動連続誘拐殺人事件との関連に気付き、事件を未然に防ぐ為に動き始める。
 マンガ・アニメの完結に合わせるように実写映画も公開になった。とはいえ、あのボリュームを2時間に収めることはできないので映画では終盤の筋が大きく変えられているが、数ある実写化の中では、かなり原作リスペクトで作られた内容だと思う。悟役の藤原竜也、母親役の石田ゆり子、愛梨役の有村架純、加代役の鈴木梨央と、かなり安心してみていられるキャストだったし、小学生の悟役の中川翼がまたいい味。
 ラストだけは賛否大きく分かれると思うんだけれど、マンガやアニメと違って中西彩も助けることができていないので、あれとはまた違う世界線のお話では、悟はこうやってヒーローになったということでひとつ。
 なお、「僕だけがいない街」という作品はそのロゴのフォントにもこだわりがあって、文字の途中まで明朝とゴシックが混在して、未来を変えつつあることが示されているのに、映画のロゴは「僕」と「街」だけが変えてある、それはわかってない!という指摘を見かけたけれど、本編中に表示されたロゴはちゃんと原作通りでした。おそらく、予告編やパンフレット、ポスターを作った担当の人がそこを見落としたか、こだわってないか、デザイン上面倒だからスルーしたかだと思われ。スタッフはミーティングで原作者が驚くほど細かく原作を読み込んできていたという話がパンフレットにあったので、そこは擁護しておきたい。