3D・吹替版を鑑賞。スーザン役にベッキー、ボブ役にバナナマン日村勇紀。大統領が森川智之で、エイリアン側コンピューターが田中敦子。
だいぶ前に出たトレーラーを見たときから見ようと決めていた映画で、その期待を裏切ることなく楽しませてくれた。エイリアンに侵略を受けつつあるというのにお気楽な雰囲気で、最後までシリアスに転ずることなく笑わせる。エイリアン側もやっていることがどこかマヌケで憎めない存在なのもよい。吹替版はいわゆるタレント起用だったが、作品の雰囲気を損なうものではなかった。
夏休みの子供連れ向け娯楽映画として、十分に合格の作品。なんだアニメかと侮ってはもったいない。
ボルト(Bolt、2009)
3D・吹替版を鑑賞。こちらもトレーラーの段階で見ることを決めていた。
少女・ペニーとともに悪党と戦っている犬・ボルトは鉄をも溶かすヒートアイや衝撃波を放つスーパーボイスを使えるスーパードッグ……というのはドラマの中での話で、ボルトはスタジオから出たことがないので虚構の世界にいることを知らなかった。ドラマの新展開でペニーがさらわれてしまうが、これを本当にペニーがさらわれたと誤解したボルトはテレビ局から飛び出してしまう。
ボルトと、途中で出会った野良猫ミトンズ、ボルトをドラマで見たことがあるちょっとおっちょこちょいハムスター・ライノの3匹が大冒険を繰り広げる。ボルトは最初は自分がスーパードッグであると信じて疑わないためかなりの無茶をしてしまい、見ている側はかなりハラハラ。現実を見据えるミトンズに共感して、いったいこの犬は何を言っているのだろうと思ってしまうだろう。しかし、ボルトのペニーへの思いは本物。誤解を経て迎えるラストは月並みながらも感動できる。
ドラマ中以外では敵らしい敵も出てこないので、比較的低年齢向けにもオススメできるし、大人がみても楽しめる。
ちなみに、オリジナルキャストもボルトがジョン・トラボルタなど魅力的だが、ボルト:佐々木蔵之介、ペニー:白石涼子、ミトンズ:江角マキコ、ライノ:天野ひろゆきによる吹替も悪くない。
化物語 #05 まよいマイマイ 其ノ參
メメからアドバイスを得たひたぎは、謝りながら暦に告げる。いわく「私にはその子が見えないの」と。つい先日解き放たれるまでの2年間、蟹に憑かれていて「自分がおかしいのではないか」と疑い続けていたひたぎは、見えない真宵と口論し、一人で暴れる暦を見ながらも指摘することができないでいたというのだ。真実は、家に帰りたくない暦が、かつて事故死して怪異と化した”蝸牛”真宵に行き会ったという、ただそれだけのことだった。
ミステリではないにしても、このひっくり返し方は心地よい。なるほど、しっかりと線は張られていたか……。それでも、ほとんどすべてひたぎに語らせてしまった暦は軽蔑されるべきだぜ。やいやい。地縛霊から幽霊に二階級特進した真宵がなんかハッピーエンドっぽくていい。これでまだ5話分か、というのも意外。
「戦場ヶ原、蕩れ」