ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

めめめのくらげ (2013)

 @TOHOシネマズ梅田 別館スクリーン9
 現代アートの巨匠・村上隆が映画制作に乗り出したということで、どれどれとほぼ興味本位で見に行ってきた。村上隆というと、踊るようなザーメンを射出している少年のフィギュアが16億円だったとか、オッパイから母乳出しつつそれを縄跳び代わりにジャンプしてるヘンなおねーちゃんのフィギュアを作ってるとか、そういうイメージしかなかったのだが、この映画を観て、ああこの人は狙って当てに行ける人なんだと実感した。くらげ坊のデザインをはじめとして、フレンドたちがどれも多少のキモさはありながらもカワイイ。そしてストーリーの方は少年の成長物語という王道アンド王道。かなり子役が多いが、主人公はどこか垢抜けないし、ヒロインはカワイイし、ライバルは当初はイヤミなヤツで和解後は頼りになる。奇をてらったところは特にない。
 村上隆初監督作品といいつつも、特撮のフォローで西村喜廣が入っていたりして、実力派スタッフを揃えているから面白くなるのは当然といえば当然。すでに続編が決まっているようだが、村上隆のような人がお金を惜しまずに映画をばんばん作ってくれるのはいいことだと思う。