ついに最後まで父親と和解することはなかったけれど、これがハッピーエンドだろう。ユアン君を救い、クルツ社長を救い、今までカードの力で死んだ人間がみんな生き返り、ちゃんと小十乃はヨシュアのもとへ戻り、そしてユアン君は人間の子供として再び小十乃のところに現れる。これ以上はない。
「予言者」についてはぼちぼち単語としては出ていたんだけれど、エディ塚原がそうとはつながらなかった。小十乃のカードを修復できたのは、クルツより上の存在だからだったのだな。最初から、ユアンを助けてクルツを監視するためにリバース社にいたのか。
エルロックとソフィアの復活は救われるわ。特にソフィアのぶっ壊れ死亡はかなりきつかったので、美しく戻ってこられてよかった。エピローグで、カフカと仲良く農業していたのはいいねぇ。
全体的に、ソフィアが「ヴィーナスの誕生」みたいに裸で復活したり、完璧クルツがロリたちで王様ゲームをやったりとエロさが溢れていたが、今回一番のエロスは、エピローグでピロシキにのって登校する三咲を背後からおさえたカット。いろいろ見えていそうな角度で、あえて太ももを強調していたのがキタ。
初見ではあまりストーリーには期待していなくて、「ゴスロリ少女探偵団」というネタ的な存在だけで見ようと思っていたのだが、いい方向に期待を裏切られた。この枠は以前からハズレの少ない枠だが、これは大当たりだった。実写EDで実況憤死とかいろいろあったが、実況抜きに楽しめる作品。悪のトップであるクルツがひたすら憎まれるキャラではなく、どこか抜けていて、代わりにアッシュが全部憎悪を引き受けている感があった。そのアッシュと小十乃が最後まで父親と娘になることがなかったのは、何か深いものを感じる。
おそらく、6・7月終了アニメの中ではトップクラスの出来だった。