ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

中国寝崑崙大決戦!掟やぶりの激闘篇!! (1991)

 先日から「らんま1/2」と「らんま1/2熱闘編」をビデオに録ってあるだけ見てみた。熱闘編全143話は大体30回前後録り逃していたが、格闘フィギュアスケートやらクリスマス、格闘チアリーディングに最終回と重要なところは大体録れていた。んで、ついでなので劇場版にも手を出してみることに。
 本作は74分作品だが、やってることはテレビシリーズと同じで、逆にCMがなくて休むところがないからしんどい。前後編60分でもよかったような気がするぐらいの内容だったし。
 まず、九能や良牙、ムース、早雲、玄馬がいつも以上に存在意義を失っていた。九能は船絡みで多少目立ったものの、他4人は本当に目立つところも特になかった。それぞれ寝崑崙に行く理由はある(良牙:あかねのため、ムース:シャンプーのため、早雲・玄馬:乱馬・あかねのため)のに、対七福道人戦ですら活躍の場が無かったのは残念。
 その対七福道人戦があっさりしすぎていたのも惜しい。そもそも、七福道人の強さの表現がイマイチ。七福道人の長たるキリンからして、火中天津甘栗拳こそ効かなかったものの、火中天津甘栗拳改良版〜飛竜昇天波で撃破されている。乱馬の技のレパートリーからいってこれで倒せなけりゃ万事休すだが、そこまで追い込まれてすらいない。
 あとはラスト、吹き上がる間欠泉の中、乱馬はあかねを選び、キリンは大事な巻物を選んだということでキリンはあかねを諦めた。しかし、「巻物を持つ者が嫁だ」とか延々と言ってる割に「巻物が大事」って描写はあんまり無い。結局ライチを嫁にしているわけで、何のための74分なのかと問い詰めたくなる。キャラとしては、キリンはいいキャラだった。塩沢兼人の声はこういうヒールにぴったりだ。
 ”延長戦”ではない、ちゃんとした決着がつくといいなぁなんて10年以上越しに思っている。