ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

君の膵臓をたべたい(2017)

 「僕」は病院で「共病文庫」と名付けられた日記を拾ってのぞき見たことから、クラスの人気者・山内桜良と秘密を共有する仲になる。その秘密は、桜良が膵臓の病気で余命1年であることで、家族以外では桜良の親友・恭子すらも知らない事実だった。桜良の「人生でやりたいことリスト」にあることを果たしていく中で、「僕」は友達すらろくにいなかった自分の人間関係を改め、人を認めていく努力をするようになる。一時期入院していた桜良が退院できた日、2人は桜良の「満開の桜を見に行く」という願いを果たすため再び旅行に出かけようとするが、「僕」との待ち合わせに桜良が現れることはなかった。
 基本視点は12年後、母校の教師になった「僕」が図書館の整理を進める中で桜良のことを思い出すという構成なのだが、この12年後パートは実はオリジナルだそうで、驚愕。「ああ、いかにも付け足しの……」と思わせることなく、うまく組み込まれている。早いうちから「なるほど、こういう仕掛けか」とわかってるし、その上で、冒頭もラストも12年後である意味がある。
 さて、9月1日にはアニメ映画版が公開だが、果たしてどう構成してくるだろうか。