基本プロットはテレビアニメ版と同じく、永井圭が亜人であると判明してから佐藤との戦いが一段落するところまで。ただし、約100分で話をまとめるために海斗や攻、オグラ・イクヤなどのキャラクターを削っていて、ストーリーも圭が亜人だと判明した直後に研究所に連れて行かれて殺されまくっている。それでも、これ1本にまとめる上で必要な要素は残して圧縮してあるので、かなり面白く見られた。
最初、亜人を実写化して佐藤役を綾野剛が演じると聞いたときには「大塚芳忠の演じた佐藤がアレ過ぎて無理無理無理」と思ったけれど、芳忠リスペクトを感じる佐藤役の造形にしてきていて、かなり良かった。むしろ、好き。肉体も、他の作品でちょうどビルドアップしたものをさらに作り上げて、全裸シーンの筋肉はCGではなく自前らしく、素晴らしい。永井圭はキャラクター設定を大幅に変更されているが、佐藤健がよくハマってた。キャスティングも、全体的に良し。良作です。