6/7公開の映画に今更、しかもレイトショーでもないのに。「JC、もうアクション大作はやらないって言ったじゃないですかー!」と思いつつ、そして「最近のジャッキー映画は映画館で見るほどではないものもあるよなぁ」と思いつつ、それでも足を運んでしまった。だってだって、そんな中でもジャッキー必死のアクションがあったりするんだもの。石丸博也による日本語吹替版があるんだもの。予告編で「来てくれよな!」ってあの声で言われたら「しょうがねえなあ」って行くしかないよ。ジャッキー好きだもん。プロジェクトAだってポリスストーリー 香港国際警察だってレッド・ブロンクスだってラッシュアワーだってタキシードだって。
見てみたら、基本的に話がジャッキー目線で、ジャッキーに聞こえていない音は観客にも聞こえていないし、ジャッキーが見ていないものは観客も知らないように描かれているのと、舞台がバーに改装された元工場でほぼ完結するので、確かに「アクション大作」ではなかった。重きも、ジャッキーのアクションよりは、なぜウーはジャッキーを監禁したのか、そのきっかけになったのは何の事件なのか、そしてその事件の真相とは?というサスペンスに向いている。もちろん、ジャッキーと中国の散打チャンピオンだったという柳海龍(リュウ・ハイロン)とのケージデスマッチもあって、アクション部分も納得いく分はある。
今後、ジャッキーはこういった方向をやっていくのかなあ。嫌いじゃないぞ、このテイスト。