ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#01 帝国の野望 Empire's Desire

 宇宙から「ムゲ帝国」の侵略を受けた地球。不意打ちの初動攻撃で、正規軍は多くの兵力を失った。そんな中で、宇宙士官学校で訓練生を指導する立場にあったシャピロ・キーツは自分の能力を認めようとしない上層部に愛想を尽かし、ムゲ帝国への投降を決める。シャピロと付き合っていた訓練生・結城沙羅も同行しようとするが、同じく訓練生の藤原忍に阻止される。シャピロは沙羅を顧みず、宇宙へと消えていった。
 「機動戦士Ζガンダム」と同時期、1985年春から放送の始まった作品で、ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズの常連作品。ただ、しばらくはスーパーロボットであるダンクーガは出てこなくて、戦闘機1機と戦車3両で戦うというのも有名な話。
 ゼイファー(ムゲ帝国の量産型ロボット)は、描写を見る限りでは国連軍の戦闘機よりは強いという設定のはずなのだが、不意打ちを見事に決めておいて、数でも上回っている(ように見える)のに、きっちり一撃で地球を制圧できなかったのはなぜなのか。力押ししかできないデスガイヤーが無能だと見るのは簡単なのだが、後の話数で、ムゲ帝王がこれまでの実績からデスガイヤーにかなりの信用を置いていることがうかがえる(デスガイヤーのやり方が間違っているとも言えない)ので、他の星は地球よりも弱かったから制圧できたが、地球ではそのやり方がうまくいかなかったということなんだろうなあ。
 シャピロは作品開始時点で寝返るつもり満々で、かつ「俺は全宇宙の神になる」という根拠不明ない自信を抱いているのだが、ムゲ帝国の襲来がなかったらどうするつもりだったのか。
 なお、ラストは士官学校が閉鎖されて、訓練生たちがそれぞれの配属先へ向かうエンド。1クールものでは決してできないスロースタート。