「私」は数あるサークルから何を選ぼうかと悩んでいたが、なぜか樋口師匠の弟子になることに。大学8回生である師匠は図書館の本を返さないことから図書館警察に追われていたりする変な人だが、最もヘンなのは「自虐的代理代理戦争」の当事者であるということ。戦争の相手は城ヶ崎先輩であり、弟子である「私」と小津はあれこれと策略を仕掛けて回っていた。やがて、師匠のお使いをこなした「私」は自虐的代理代理戦争の後継者に選ばれて賀茂大橋へと向かうが、城ヶ崎先輩の選んだ後継者は小津だった。こうして、「私」と小津との泥沼の自虐的代理代理戦争が始まった……。
明石さんの出番が少ない!と思ったら、今まででもっともヒロインらしい登場だった。今回は特に、10万円が手に入った瞬間の「私」が明石さんとどこかへ逃げたいと具体的に考えていて、その行動力さえあればあちこちの平行世界で幸せになれただろうに…と残念に思います。しかし、師匠の弟子でありながら城ヶ崎のスパイでもあった小津。小津らしいといえばらしいけれど、なんともイヤなヤツです。師匠はいつも城ヶ崎先輩と自虐的代理代理戦争を繰り広げていて、羽貫さんを置いてけぼりにしているということなのか。