ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

ショウほど素敵な商売はない(原題:There's No Business Like Show Business、1954)

 テレンス・ドナヒューとモリー・ドナヒューは演劇一座を率いる夫婦。長男スティーヴに長女ケイティ、次男ティムも子どものころから舞台に出て、やがて成人すると「ドナヒュー五人組」として一座を組んでいた。長男スティーヴは牧師を志して家を出てしまうが、4人はドナヒュー一座を続けていた。あるとき、ティムは歌手志望のヴィッキーに一目惚れするが追い払われてしまう。ティムは一座のマイアミ公演でヴィッキーと再会、ここでヴィッキーが成功を収めてブロードウェイデビューの話が舞い込み、ティムとケイティにもブロードウェイから声がかかることに。しかし、ティムとヴィッキーは舞台初日前夜にケンカをしてしまい、ティムは飲酒運転で事故を起こしてしまう。舞台はティムの代わりに母・モリーが出演して大成功、ティムは出て行ってしまう。そしてテレンスはティムを探しに出かけ、一家はバラバラの状態に……。
 厳密には「ミュージカル映画」ではないのかもしれないけれど、ティム役のドナルド・オコナーが歌って踊るシーンなんてミュージカルに興味がなくても思わず引き込まれるものがある。ラスト、かつて一座が世話になった劇場の閉館にあわせて一家が再び揃って「There's No Business Like Show Business」を歌って締めるなんて最高じゃないですか。正直、ミュージカルってむしろ苦手な方だったんだけれど、入門編としてとても観やすい映画だった。