ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

劇場版Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS(2010)

 冬木市に住む高校生・衛宮士郎は、10年前に街を焼き尽くす大災害の中で一人の魔術師に引き取られて育てられた。養父・切嗣は5年前になくなったが、士郎はその想いを受け継いで「正義の味方」を目指していた。ある夜、偶然学校で戦いを目撃したことで命を狙われるようになった彼は、蔵の中でサーヴァント「セイバー」と契約、聖杯戦争を終わらせるべく動くことになる。
 2006年に放送されたアニメ「Fate/stay night」の完全新作劇場版。元を辿ると2004年発売のTYPE-MOONの人気ゲームが原作。テレビアニメ版は原作ファンにガッカリと言われるアニメーションで、ストーリーもセイバールートを軸としながらいいとこ取りしようとしてちょっとグダグダになっていたが、映画では序盤の契約したりなんだかんだというところを短くしたおかげでバトルメインの展開に入っていけた。その分、原作を知らない人間にはストーリーがちんぷんかんぷんで、原作を途中で投げ出した自分には非常に厳しいものになった。もともとの話が一見さんに理解できるような単純なものではないので、いろいろ脳内フォローしながら見なければならないのは大変。アーチャーの絡む戦闘は見所たっぷりだったが、アクションとしてはちょっともったりしたところもあり、「また残念Fateか」という思いも。テレビシリーズの再編集版であるreproductionⅠreproductionⅡを見てわかっていたけれど、ほんと誰得?ファンなら決してこのクオリティでは納得しないだろうし、ファンじゃなければ話についていけないし……同時期公開のなのはを見習って欲しい。