ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#14 真実のレキシ

 子どもたちとともにサクラが姿を消してしまったため、いよいよ一行への疑いは濃くなる。カイルは一行を気遣いつつ、大地主のグロサムがサクラの羽を狙っているらしいという噂を告げる。小狼たちはグロサムのもとになにか情報がないかと家に忍び込むが、本人に見つかってしまう。そこで「かつてこの地方では幸せな言葉を忌み言葉とする風習があった」という言葉とともに地方の歴史書を預かる。その中に、カイルの持っていた同じ歴史書との違いを見つけた小狼。本当に子どもたちを誘拐していた犯人は、グロサムではなくカイルだったのだ。一方、サクラは牢屋に捕らえられていたが自力で脱出、エメロードから「悪しきものが羽根に引かれて悪事をやっている、それを止めるために町に出ていた」と話を聞いていた。
 考古学者の父を持つ小狼ならではの情報収集。叙述トリックみたいなもので、事前に「グロサムは悪い人なんだ」とすり込まれてあの顔だから悪い人に見えるが、その実、子どもたちに自由に近づけるカイルこそが真犯人だったと。実際「グロサムが悪い人だ」と町の人は一言も言っていないので(だから犯人が見つからず困っていたんだろうけれど)、黒鋼たちは見事に印象操作に乗せられた形。沈黙を美徳とするこの地方の人たちの性格を利用するあたりが悪質です。