ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#07 異形編

 八百比丘尼というどんな病も治せるという尼のいる寺へ向かう左近介。左近介は父親から男として育てられてきたが、あまりに苛烈な父親の性格に参っていた。ようやく病気にかかり父から逃げおおせられるかと思った矢先、この比丘尼が病を治せると言うことで、まもなく城に呼びつけられるところだったのだ。父の病を治されてはたまらない左近介は八百比丘尼を斬る。しかし、なぜか比丘尼を斬った後、左近介は寺の周辺から離れられないようになってしまい30年前の時空に閉じ込められた結果、八百比丘尼のフリをすることになる。流れる時の中で人間・人外問わず傷ついた者を癒し続けた左近介(八百比丘尼)の噂はやがて、遠く離れた城にまで届くようになり……。
 「火の鳥」にしては珍しい短いエピソードで、原作でもこの話はわかりやすくて好きだ。左近介の入浴は女であるとわからせるためにカットされなかったのか知らないが、湯気で見えないながらむっちり描かれていてよかった。