クリストファー・マッカンドレスのことを知ったときから気になっていた映画。京都シネマで「ミルク」の上映にあわせてアンコール上映が行われていたので、これはいい機会だということで見てきた。
正直、148分は長すぎるんじゃないかと思ったんだけれど、マッカンドレスの濃密な放浪の2年間を描くためにはこれぐらいの時間でちょうどいい。アラスカやコロラドの雄大な自然を見た後でカリフォルニアの雑然とした町並みを見ると、物質社会に絶望してWILDへ向かったクリスの気持ちがわからなくもない。あまつさえ、クリスは両親への反発があったのだから、遠く北を目指したくもなっただろう。
映像も飽きないが、それを支えているBGMも作品によく合っている。