ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

地球が静止する日(The Day the Earth Stood Still、2008)

 @なんばパークスシネマ シアター3
 キアヌ・リーブス主演、かつての名作SF「地球の静止する日」をリメイクしたわけだが、まぁこれが平々凡々たる出来。これといったヤマもないままラストを迎え、なんのひねりもないオチを迎えるだけの映画。オリジナルの映画を見たことがないだけに期待していたのにこれでは。しかし、劇場の客の入りは上々で、興行的には悪くないのかもしれない。コレよりはまだダークナイトやウォンテッドの方が見所のある映画なのだが、結局キャスティングで全てが決まってしまうということか。
 ハリウッド制作だけあってアメリカ中心に話が進み、クラトゥの存在を隠匿するばかりかセントラルパークの球体にも国連での決議などではなく大統領の判断だけで攻撃を加えたり、ホントにやりたい放題。ただ、ラストの球体への攻撃はもはやアメリカ(地球)を救う手はこれしかないと覚悟しての攻撃なのだから、やはり核攻撃にせねばならなかったのではないか。仮にも国連を無視してまでやっている(はず)なのだから、たとえあとで人道的に云々と文句をつけられようと撃つところなのでは?そのあたりの半端さが最後まで印象に残る、ぱっとしない映画だった。
 あと、小さいコトながらクラトゥが目を覚まして暴れ出したところの字幕、「被献体」ではなくて「被験体」か「被検体」なのでは。