ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#12 みんな雲の中<終>

 目覚めた新しいワープはすべての消滅を願い、カイバはみんなの思いを背負う。いい最終回ってのではないけれど、母親の思いがここで効くのは実にいい展開。
 エピローグとしては何も語られておらず、はたして電解雲の消え去ったあとにみんなの記憶がどうなっていたのか描かれてはいないのだけれど、最後にひょーひょーが飛んでいった先でキチが目覚めたということはひょーひょーは元に戻れるのかも知れないってことだし、キチがいればなんだってできそうな気がするってことですよね。
 ポップな絵柄のおかげで内容のわりにはマイルドに感じる作品だったが、その内容は相当なエログロ。嫌な記憶を取り去り楽しい記憶だけ植え付ける、実現すればなんて素敵な世界になるんだろうという夢の技術があるはずなのに、その実、なぜか世界には不幸な人ばかり。最初はカイバがふらふらと流されるままに旅をしているだけながら、後半にパズルが組み上がっていくようにつながる物語は非常に面白かった。