ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

魍魎の匣(2007)

 「姑獲鳥の夏」を見に行きたい見に行きたいといいながらもどうしても見に行けなかったので、こちらは公開初日に行ってきた。見る前からダメなんじゃないのかとは思っていたが、やっぱりダメだった。あの原作だからどうしても映画化するには圧縮する必要があり、久保竣公が匣に取り憑かれるようになった理由を変更したのはなかなかうまいと思ったが、やはり原作が好きだから入り込むことができなかった。原作を知っていると端々の違和感がどうしようもなく耐え難いし、原作を知らないとストーリーの把握があまりに難しい。どうせよと。木場の扱いの悪さはひどすぎるぞ。
 個人的に美馬坂近代医学研究所が映像化されるのがとても嬉しかったのだが、あまりにイメージと違っていたのでガッカリした。セットがインチキくさいのは仕方ないけれど、京極堂たちが乗り込むところで地下ルートの通路として首都圏外郭放水路が使われていたのもなー。どこの仮面ライダーかと。普通のドラマでも使われるロケ地だとはいえ、地下通路っぽいところなんて別のを使ってくれよー。あとはアレ、自分は1950年代の日本がどんな風景だったかはもちろん知らないから今回の映像のような感じだったんだと言われれば反論できんけど、ありゃどう見ても中国以外には見えません。期待しすぎたんかなー……。