ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#26 彼女たちの肖像<終>

 美しければそれでいい。
 シヴュラ達、みんな美しく成長して。特にロードレがバリバリ働くお嬢様になっていてうれしいね。
 おそらく「投げっぱなし」と形容されること多々であろう最終回だが、ここまでのシムーンの流れなら何も不思議はないような気がしていた。語りたいことはシヴュラがみんな語っていて、少女時代を乗せたアーエルとネヴィリルが未来(といってもアルクス・プリーマが崩れない程度の未来)で少女している。パライエッタが壁に刻んでいた落書きが懐かしく、美しく、なんだか寂しい。
 過去に飛んだドミヌーラ(→訂正、ドミヌーラに走り寄ったリモネ)の体もオナシアのようになりつつあるようで、彼女たちの"美しさ"が長くは続かないことは感じる。未来へ飛んだアーエルとネヴィリル、泉に残ったユンも、それぞれいつかは光になってしまうのだろう。「逃げてばかりで選ばなかった結果」とオナシアは語ったが、それがいつか彼女たちに訪れるだろう。だが、消えゆくオナシアの美しさが、きっと彼女たちが消えるときにもあるのだろう。ってことで、美しければそれでいい。
 きっと、こんなこと考えずに"感じる"最終回だったんじゃないかな、とも。
 最初見始めたときは女の子パイロットを揃えた戦闘ものだと思った。その次に百合展開が始まってストパニと勝負かと思いきや、実は百合ではなくてSFの方がメインだったらしくて、宗教とか戦争とか絡めていって最後には未来へ"駆け落ち"。とても面白かった。
 視聴率は0.1%だか0.3%だかの時もあったらしく、何より放送時間も26:30〜とかなり遅い方に属していて、よくもまあ26話もったな、という気持ちもある。でもこれは見続けてよかったなぁ、となんとなく思った作品だった。終わりが明解じゃないけれど、何もかも明解に終わる必要はないんだもの。美しければ。