ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

ドォーモ

 「三日目の殺意」二日目。
 岡本社長は華世会長の浮気に気付いていたが、自分のスキャンダル問題については気付いていない様子。
 中島専務は高橋調査員から情報を得る、萬田秘書はやっぱり岡本社長の娘だった(この時点で明らかになってしまうか)。萬田はこれといって野望は無い様子だが、中島の方はは萬田の母を捨てたことで岡本を恨んでいる。
 やはり武内・井上は横領を行っていた。額は5000万円。これをネタに強請られた武内は相手を殺す気になる。武内達が呼び出された長浜第三パーキング屋上に先に到着する斉藤、羽田、河本。そこにはすでに一台の車が止まっていて中では中島専務が刺殺されていた。彼が遺したのは高橋の調査結果を入れたフロッピーと萬田の写真。
 一般投票では被害者候補No.1を突き進んでいた中島がここで死亡。問題は11/4殺害される人なので、候補は残る7名に。
 では、中島を殺したのは誰か、ということを考えてみる。パーキングに呼び出されていた武内と井上の呼び出し時間は23時、死体発見は22時。何も早く行って殺す必要がない。中島にとって武内らを恐喝するメリットはほとんど無いし、武内らも中島が恐喝犯だとはわからないはず。殺したのは「萬田が社長の娘だと判明すると困る人間」の方のはず。
 では、岡本社長が犯人だろうか。岡本が犯人であるには萬田が自分の娘であるとわかっている必要があるが、どうもそのそぶりは見られない。
 萬田秘書自身が犯人だろうか。萬田は「この会社で普通にやっていければいい」という主旨の発言をしていて、中島は社長の娘であることを暴露しようとしているが、それだけで殺すに至るだろうか。可能性は無くはないが、それほど強い動機になるかどうか。
 この事実を知っているのはあとは華世会長。しかし、社長の失脚を望む会長が同じ目的を持つ中島を殺すとは考えにくい。利害関係の対立が無い。愛人関係の清算からという線はあるが、どちらかが別れようとしていたとは考えにくい。
 よって、中島専務は秘密の暴露を恐れる岡本社長もしくは萬田秘書に殺されたと考えられる。
 さて、11/4に殺されるのは誰だろう。作中で語られているように、武内・井上が加害者となる/返り討ちで被害者になる可能性はままある。この二人は凶器を持ったままだ(中島専務を殺害していた場合は凶器は持っていないことになる)。羽田、河本の二名は斉藤探偵(殺されることはない)との行動が多く、個人行動が少ない。ただ、河本哲平は井上尚美の横領を突き止めた本人であり、彼が武内らに誤解されて殺される可能性はある。華世会長は中島専務殺害を岡本社長がやった、と考えているかもしれない。しかし、愛人を殺されたからという動機で社長殺し、というのはどうもピンと来ない(実際の事件はそんなもんだが、ドラマ的には無いだろう)。今後どう動くかがわからない。まだ社長をどうにかしようとするだろうか。岡本社長は(犯人でなければ)今回の中島専務殺害で最も怯えるべき人間。岡本からすれば、中島が自分を追い落とそうとしていることはうすうす感づいているはず。その人間が消えたのだから喜ぶところだが、自分が手を下していないのに殺されたことには不可解さを覚えるだろう。萬田秘書は中島が何を企んでいたのか、質問から気付いているはず。彼女が平穏を願うならその暴露はあまり有り難いものではないだろう。もし彼女が母を捨てた岡本を恨んでいる場合、殺害にいたる可能性はある。
 よって、11/4に行われる殺人は、萬田秘書による母を捨てた岡本社長殺し、と考える。
 ただ、ポイントは恐喝犯の扱い。中島による陰謀と、この横領・恐喝はまったく別の事柄である。よって、片方が11/4の殺人に結びつき、もう片方は偶然同時進行した事件である可能性がある。
 一応恐喝犯も考えておくと、まず当事者である武内、井上は除外(電話を受けているのも手紙を受けているのも井上だから武内は怪しいっちゃー怪しいが、武内にはそうするメリットがない)。次に、井上が電話を受けたときにそれを見ていた斉藤、河本も除外。残るは岡本、中島、華世、羽田。社長、会長、専務が恐喝して金を取ろうとするだろうか。特に中島専務と華世会長は岡本社長失脚に向けて計画を進めているところ、こんな余計なことをするとは考えにくい。岡本社長は中州で豪遊していたり、金を使いまくってるように見えるが、平社員を恐喝するとは考えにくい。つまり恐喝犯は羽田……。
 そもそも、あの未来新聞は羽田が作ったものだったらどうだろうか。羽田は中途採用だが、それ以前に何をやっていたのかは不明だ。彼は、武内と井上の横領の事実を知って、丸ドモ商事に入社、どうにかしてその金を奪おうと考えた(あるいは、横領の事実を暴露しようとした)、そうして「未来新聞」に至った、というのは。11/2の朝、博多沖で地震があった直後、彼は未来新聞を作った。作中で触れられた記事は博多沖地震、小火騒ぎ、福岡タワーでの殺人事件だ。地震はそのあとで記事を作ればよいし(起こらなければ別の記事でも良いし)、小火は自分で火を付ければよい。そして、その新聞を持って後輩の探偵のもとへ。後輩は見事に横領の事実を掴んだ。
 ただ、これだと11/4の殺人の理由がよくわからない。羽田と萬田は同じ27歳だから、羽田と萬田がどこかで知り合いだった可能性がある。また、深読みすると実は岡本社長の子どもは双子で、萬田と羽田だったとか。だとすると父親への復讐で、11/4に事件を起こすから捕まえてくれというサインとか。