ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

マリア様がみてる 〜春〜 #13 パラソルをさして<終>

 原作小説「マリア様がみてる」第11巻 パラソルをさして p188では

「言ってくださればよかったのに」
祐巳はポケットからハンカチを出して、祥子さまの頬を押さえた。
「お祖母さまが、祐巳には言わないでって言っていたの」
あふれる涙をハンカチでせき止めながら、祥子さまが言った。
「え?」
「お祖母さまは、祐巳のことを大好きだったから」
「会ったこともないのに?」
「ええ。やっぱり変かしら。病気のことを知らせないで、ってずっと言っていたの。友達に心配かけたくない、たぶんそんな感覚だったのだと思うけれど」

一方、今回のアニメでは

「言ってくださればよかったのに」
「言えなかったの。あなたの前でお祖母さまのことを考えると、泣いてしまいそうで。何も言わなくても、祐巳なら分かってくれると思った。でもそんなのは甘えだったわ。(略)」

ということで、視聴時に感じたのは「祥子さまひでーなー」だった。一言告げる余裕すらないってことだが、アニメでは余裕がないさまをほとんど示唆していなかったように見えた。原作では、加東さんのエピソード*1祐巳が思い出して何も言えなくなる、たった数行だが、それだけでずいぶん差が出てしまった。もちろん尺の問題もあるんだろうけど、もうちょっと祥子さまにも弁解の余地があっても良かったような……祐巳が幸せならそれでいいけれど。
 これで2期26話、原作11巻までを終了したのだが、続きはあるのだろうか?「子羊たちの休暇」からスタート、13話構成にするなら……1巻で2話作るとして「チャオ ソレッラ!」か「特別でないただの一日」まで、ストーリーとしては祐巳の妹決定まで?(「特別でないただの一日」の中身が不明なので妹が決定するのかどうなのかすらわからんけど)
 妄想する分には楽しいが、実現するとしてもまだまだ先って感じかね

*1:「父親が倒れたとき、気持ちの余裕が無くなった」と彼女が祐巳に語った。原作11巻p86~89あたり