ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#02 予想外の分裂!

 早くもコロニーチームと出会った地球チーム。装備を整えて事前対策もしっかりしているコロニーチームに対し、地球チームは装備は大したことなくエレバイルの使い方もあんまりしっかりしてない。命の危険を感じてしまったキアラとホミはエレメントハンターを続けることを断念してしまう。
 カー博士は時間がないというけれど、エレバイルの使い方ぐらいはしっかり教えないとネガアースで命を落としかねないのは事実だしね……。

MW -ムウ-(2009)

 手塚治虫生誕80周年記念作品で、手塚作品"最大の問題作"を実写映画化。
 16年前の事件の生き残りで、事件の首謀者たちに復讐を誓う結城美智雄役を玉木宏、同じく生き残りで結城を止めて救おうとしつつも企みに荷担してしまう賀来裕太郎を山田孝之が演じている。玉木宏は善悪どちらにも見せられるいい役者だと思う。
 原作との大きな違いは賀来神父の年齢で、まあオッサンだと見栄えが悪いからしょうがないか。賀来が結城と肉体関係を持っている点については明確に描かれていなかったが、完全にオミットされたわけではなく雰囲気は残されていたので、まあ納得できるレベル。
 結城と賀来がMWのことを知った女性記者・牧野京子(石田ゆり子)と共に沖之真船島へ乗り込むまでは悪くなかったのだが、そこからはちょっと荒唐無稽に走ってしまった印象。仮にも封印兵器を誰かが探りに来たというのに、ターゲット2名のうち1名を射殺しただけで満足して引き上げてしまうのは甘いし、賀来が無事なのもちょっとご都合が過ぎる。
 個人的には沢木刑事役の石橋凌がいい味を出していたのでそれで満足。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009)

 2回目行ってきました。さすがに2回見ると流れを知っているから細かいところに目を運ぶ暇が出てくる。

BGM

 劇中歌「今日の日はさようなら」「翼をください」は一部では現実に引き戻されるようで不快だという意見も見られたが、どんな鮮烈なBGMよりも有効に使用されていたと思う。キャラクターたちの心情と歌詞がリンクしているようにも感じ、2度目だと前奏が聞こえてきた時点で「ああ、来る……」と覚悟したが、それでもクる。

ゲンドウ

 これは序と見比べて再確認という形だけれど、ゲンドウの表情(特に目)が優しくなっている。レイとの会食で一度は食事会参加を断るが、レイにユイの面影を見て食事会を受けるという流れもあり、ゲンドウが「シンジをお願いします」というユイの言葉にしっかり従っているのを感じた。それが第8使徒戦で自分が不在の中見事に戦ったシンジへの「よくやったな、シンジ」に表れている。また、第9使徒戦で最初に初号機を出撃させる時にダミープラグで出そうとした理由も同居するアスカをシンジの手で殺させるのは忍びないからで、また、シンジが第9使徒に殺されてしまうのを見ていられないからこそダミープラグに切り替えたのではないのか。EOEでの補完ではユイやカヲル、レイらとの対話の中でゲンドウは「俺がそばにいるとシンジを傷つけるだけだ。だから、何もしない方がいい。」「自分が人から愛されることが信じられない。私にそんな資格はない。」と語り、最後に「すまなかったな、シンジ」と告げて初号機に食われているが、新劇場版ではこの反省を踏まえた動きをしてくれ(てい)るのではないかと。

アスカ

 TV版と同じ明るい姿を見せながら、3号機に乗り込んで死にかける悲劇のヒロインへと姿を変えたアスカ。容姿端麗でエヴァパイロットであることがアイデンティティであるという点は共通しているが、TV版と異なるのはクラスへの打ち解け方。3号機に乗り込む前、ミサトと電話していて「ずっと一人で生きていけると思っていたけれど、他人と関わるのも悪くない」なんて言っていた通り、式波・アスカ・ラングレー惣流・アスカ・ラングレーと違ってより一人で生きる志向が強く、クラスメイトと関わる気をほとんど見せていない(寄ってきた男子を蹴り飛ばすシーンすらある)。TV版では精神世界で「一人はイヤ」という思いを吐いたアスカだけれど、孤独が平気になったのは成長したのかも。シンジとは親密になっていたが、それはアスカ一人では受け止めることが不可能だった(=一人ではどうしようもないことへ直面した)第8使徒戦の後。実にいい変更ですよね。
 3号機に取り込まれる前にアスカの背中から羽が生えていた(ように見える)が、これは何だろうな。
 もともとアスカはTV版後半ではアラエルの精神攻撃の前に屈し廃人化、しかし第25話前半で華麗なる復活を遂げるキャラクターだから、次回予告に出てきた眼帯アスカは本当に元気に復活したアスカなのだと信じたい。

マリ

 初回鑑賞時は何もせず2号機とシンクロしたからTV版弐拾四話と同じ印象を抱いたために「カヲル君と同じ存在か」と思ったのだが、その前にリツコが「エヴァは実戦兵器、何事にもバックアップは準備してある」と言っていたので、コアとパイロットが一対の存在ではなくなったのであれば、他支部(ユーロ?)のパイロットであるマリがユーロから来た2号機に乗れるのは不自然ではない。その場合、初号機の予備はダミーシステムで、零号機の予備は他のレイ、3号機の予備(もしアスカが乗らなかった場合)はマリや2年A組の生徒ということになるんだろうか。
 今回の鑑賞ではアスカなのかな、とも思えた。裏アスカというか。第10使徒戦では本来アスカが担ったポジションでの戦闘を行ったり、NERV本部との通信を一方的に遮断してミサトさんに「そう、一人でやりたいのね」と言わしめたり(第8使徒戦で、アスカは一人で戦うことを強く主張したが退けられている)。関連ないかもしれない点だと、単純に、レイとエレベーターに乗り合わせたアスカがくしゃみをしていたのと、マリが最後に2号機の上でくしゃみしていたのとか。アスカの名字を「式波」に変更したのは「綾波」やマリの名字「真希波」と合わせるためとも取れるけれど、「真希波」って無理すれば「シ・キ・ナミ」と読めなくもないよね、とか。
 「物語を破壊するために投入されたキャラクター」らしいけれど、Qとその次では何の役割を振られるのだろう。

レイ

 破でのレイといえばもう「ポカポカ」しかない。シンジの味噌汁に感動して、ゲンドウを招いてシンジと仲良くさせる食事会を思いつくなんて二次創作っぽい展開(=TV版〜EOEではあり得ない展開)。しかし、第6使徒戦でシンジに助けられたとき、シンジをゲンドウに重ねなかった*1新劇場版のレイなら十分やってくれる。このレイは碇ユイ的な成分が強いのかもしれない。

リツコ

 TV版ではゲンドウの愛人ということもあり、ゲンドウと一緒にいるレイを憎んでいるようだったが、新劇場版はそんな素振りがないどころか、レイがアスカへ電話したいというから代わりにかけてあげたりしている。赤木ナオコ博士の話も出てないし、加持への呼び方が「加持君」ではなく「リョウちゃん」になっているし、違和感ってほどではないけれど、ただの説明お姉さんになっちゃった感がある。

加持

 ミサトの元彼であることは変わりないが、アスカに憧れられるポジションではなくなったようで、気楽な主席監察官。相変わらずスイカ畑の人だったが、この時点でシンジにミサトのお守りを頼んでいるのでこの後はまたあっさり死にそうだ。ミサトさんとよりを戻さなかったのは、加持の変化というよりミサトの変化だろうか。

シンジ

 序の時点であんまりウジウジしなくなったシンジ君。さすがに第9使徒戦のダメージは大きかったと思うが、零号機が食べられてからの熱血っぷりは素晴らしい。目が赤く輝いたのは人間としての域を超えたからなのだろうか。第10使徒戦ではエヴァが神になってしまったようで、シンジはTV版のOP通り神話になってしまったわけか。エヴァじゃないが、あのシーンは「獣を超え人を超え、いでよ神の戦士」といった趣だった。
 TV版から通して聞いていたSDATがゲンドウの持ち物で先生(シンジを預かっていた人)のところへ置いてきたものだと判明。シンジはずっとトラック25と26をリピートして聞き続けていたが、マリとの激突で調子が悪くなり27へ進んだ。これは物語が25話〜26話を繰り返していたのに、マリの登場で27話目へ進んだ……という解釈もできる。カヲルの項でも触れるが、この世界がループしているという説があり、このSDATの変化はそれを裏付けていると言える。
 第8使徒戦ではTV版サハクィエル戦と同じく使徒を受け止める役割を受け持ったが、TV版とは違って使徒の中からちっちゃい人が出て来て両掌を貫かれてしまった。これはEOEで量産型につけられた聖痕かい。

カヲル

 「碇シンジ君、今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」は腐女子サービス用のセリフに聞こえなくもないが、「今度こそ」は以前シンジを幸せにできなかったということで、この世界のループ性を感じさせる重要なセリフ。ぽつぽつと「TV版〜EOEの世界が1周目、新劇場版は2週目」、あるいは「EOEの世界の補完がまだ続いていて、みんなLCLの海の中にいる」なんて声もあるけれど、それもあるかもしれんと思えてくる。
 6号機のデザインって目の部分が既存のエヴァとはかなり異なっているけれど、なんか初号機っぽさを感じる。TV版では初号機の中身がかなり早い段階で見えていたけれど、今回は見えていないので、中身に巨人が入っているのが間違いないのは6号機だけ。あの月の巨人がエヴァの数と同数いるのでなければ、6号機も特別なエヴァってことなのだよな。初号機の代わりに6号機を使ってもEOEのような補完計画が実施できたりするのだろうか。

次回予告

 相変わらずさっぱりわからない次回予告。初号機が封印(凍結)されてしまって6号機がドグマに降りるというなら、やはり6号機の手によって補完計画が進められるということなのだろうか。序が第壱話〜第六話、破が第七話〜第弐拾参話を元にしてあったように、Qと「?」は第弐拾四話〜EOEがもとになった話になるような気がする。そうなると待っているのはEOEの再来なのだろうか。あるいは、企画段階の"大団円"の最終回「たったひとつの、冴えたやり方」へ向かうのだろうか。

*1:TV版やマンガ版では零号機起動実験失敗の際に駆け寄ってきたゲンドウの面影がラミエル戦で助けに来たシンジに重なっていて、一説にはレイにはシンジではなくゲンドウに見えていたんだよ!とかいう話もある

機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編 (1982)

 @なんばパークスシネマ シアター9
 哀・戦士編の時よりもアムロが戦士として覚醒していき、いよいよ"ニュータイプ"らしい先読みの戦いへ。今回もスレッガーさんを始めとして相当数の戦死者が出ているのだが、不思議と心に来るようなものはなく、それこそ「悲しいけどこれって戦争なのよね」という諦観がよぎる。ソロモンとア・バオア・クーでの戦いの迫力はジャブロー以上なのだがな。

化物語 #02 ひたぎクラブ 其ノ貳

 ひたぎから怪異を取り除くため、暦、メメらが揃って儀式が執り行われる。といっても蟹に「お願い」して離れてもらうという算段だった。だが、ひたぎの過去を背負う蟹は離れず、メメは蟹嫌いということもありひねり潰してしまおうかと考える。
 かつてひたぎの母が新興宗教にはまり、家にやってきたその幹部がひたぎに暴行しようとしたという過去。なんか気を張った、作ったような外面しか見せないひたぎが、膝をつき謝るとは思わなかったなぁ。意識してか無意識か阿良々木に裸を見せようとするのはなんのアピールだよ。