ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012)

 @梅田ブルク7 シアター1
 初日初回をソッコーで予約したのに、そのあとから「世界最速上映」とかズルいぜよ……。でもこれ、先にネタバレされたとしても、一見じゃわからんと思うので、大丈夫といや大丈夫。
 “序破急”の3部作については、まさに旧「エヴァンゲリオン」を再構築したものだったわけですね。最初からそう言われてるけど、Qでは変化の幅が大きいけれどやっぱり「エヴァ」だったので、すごく納得したというかなんつーか。ど真ん中を貫いているものは同じだけれど、味付けが変わるとこうまで見え方が変化するかと。本当に新しいヱヴァンゲリヲンはここから。だから、新であり真、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」になると。ふむふむ。
 「巨神兵」もスゴかった(小並感)
 追加:エントリープラグの中のシンジをアスカが助け出すのはEoEラストの逆をなぞらえたのかと思ったけれど、どうやら展開としては第弐拾四話「最後のシ者」までで、「シン」でEoEをリビルドすると考えるのがちょうどはまるっぽい。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009)

 2回目行ってきました。さすがに2回見ると流れを知っているから細かいところに目を運ぶ暇が出てくる。

BGM

 劇中歌「今日の日はさようなら」「翼をください」は一部では現実に引き戻されるようで不快だという意見も見られたが、どんな鮮烈なBGMよりも有効に使用されていたと思う。キャラクターたちの心情と歌詞がリンクしているようにも感じ、2度目だと前奏が聞こえてきた時点で「ああ、来る……」と覚悟したが、それでもクる。

ゲンドウ

 これは序と見比べて再確認という形だけれど、ゲンドウの表情(特に目)が優しくなっている。レイとの会食で一度は食事会参加を断るが、レイにユイの面影を見て食事会を受けるという流れもあり、ゲンドウが「シンジをお願いします」というユイの言葉にしっかり従っているのを感じた。それが第8使徒戦で自分が不在の中見事に戦ったシンジへの「よくやったな、シンジ」に表れている。また、第9使徒戦で最初に初号機を出撃させる時にダミープラグで出そうとした理由も同居するアスカをシンジの手で殺させるのは忍びないからで、また、シンジが第9使徒に殺されてしまうのを見ていられないからこそダミープラグに切り替えたのではないのか。EOEでの補完ではユイやカヲル、レイらとの対話の中でゲンドウは「俺がそばにいるとシンジを傷つけるだけだ。だから、何もしない方がいい。」「自分が人から愛されることが信じられない。私にそんな資格はない。」と語り、最後に「すまなかったな、シンジ」と告げて初号機に食われているが、新劇場版ではこの反省を踏まえた動きをしてくれ(てい)るのではないかと。

アスカ

 TV版と同じ明るい姿を見せながら、3号機に乗り込んで死にかける悲劇のヒロインへと姿を変えたアスカ。容姿端麗でエヴァパイロットであることがアイデンティティであるという点は共通しているが、TV版と異なるのはクラスへの打ち解け方。3号機に乗り込む前、ミサトと電話していて「ずっと一人で生きていけると思っていたけれど、他人と関わるのも悪くない」なんて言っていた通り、式波・アスカ・ラングレー惣流・アスカ・ラングレーと違ってより一人で生きる志向が強く、クラスメイトと関わる気をほとんど見せていない(寄ってきた男子を蹴り飛ばすシーンすらある)。TV版では精神世界で「一人はイヤ」という思いを吐いたアスカだけれど、孤独が平気になったのは成長したのかも。シンジとは親密になっていたが、それはアスカ一人では受け止めることが不可能だった(=一人ではどうしようもないことへ直面した)第8使徒戦の後。実にいい変更ですよね。
 3号機に取り込まれる前にアスカの背中から羽が生えていた(ように見える)が、これは何だろうな。
 もともとアスカはTV版後半ではアラエルの精神攻撃の前に屈し廃人化、しかし第25話前半で華麗なる復活を遂げるキャラクターだから、次回予告に出てきた眼帯アスカは本当に元気に復活したアスカなのだと信じたい。

マリ

 初回鑑賞時は何もせず2号機とシンクロしたからTV版弐拾四話と同じ印象を抱いたために「カヲル君と同じ存在か」と思ったのだが、その前にリツコが「エヴァは実戦兵器、何事にもバックアップは準備してある」と言っていたので、コアとパイロットが一対の存在ではなくなったのであれば、他支部(ユーロ?)のパイロットであるマリがユーロから来た2号機に乗れるのは不自然ではない。その場合、初号機の予備はダミーシステムで、零号機の予備は他のレイ、3号機の予備(もしアスカが乗らなかった場合)はマリや2年A組の生徒ということになるんだろうか。
 今回の鑑賞ではアスカなのかな、とも思えた。裏アスカというか。第10使徒戦では本来アスカが担ったポジションでの戦闘を行ったり、NERV本部との通信を一方的に遮断してミサトさんに「そう、一人でやりたいのね」と言わしめたり(第8使徒戦で、アスカは一人で戦うことを強く主張したが退けられている)。関連ないかもしれない点だと、単純に、レイとエレベーターに乗り合わせたアスカがくしゃみをしていたのと、マリが最後に2号機の上でくしゃみしていたのとか。アスカの名字を「式波」に変更したのは「綾波」やマリの名字「真希波」と合わせるためとも取れるけれど、「真希波」って無理すれば「シ・キ・ナミ」と読めなくもないよね、とか。
 「物語を破壊するために投入されたキャラクター」らしいけれど、Qとその次では何の役割を振られるのだろう。

レイ

 破でのレイといえばもう「ポカポカ」しかない。シンジの味噌汁に感動して、ゲンドウを招いてシンジと仲良くさせる食事会を思いつくなんて二次創作っぽい展開(=TV版〜EOEではあり得ない展開)。しかし、第6使徒戦でシンジに助けられたとき、シンジをゲンドウに重ねなかった*1新劇場版のレイなら十分やってくれる。このレイは碇ユイ的な成分が強いのかもしれない。

リツコ

 TV版ではゲンドウの愛人ということもあり、ゲンドウと一緒にいるレイを憎んでいるようだったが、新劇場版はそんな素振りがないどころか、レイがアスカへ電話したいというから代わりにかけてあげたりしている。赤木ナオコ博士の話も出てないし、加持への呼び方が「加持君」ではなく「リョウちゃん」になっているし、違和感ってほどではないけれど、ただの説明お姉さんになっちゃった感がある。

加持

 ミサトの元彼であることは変わりないが、アスカに憧れられるポジションではなくなったようで、気楽な主席監察官。相変わらずスイカ畑の人だったが、この時点でシンジにミサトのお守りを頼んでいるのでこの後はまたあっさり死にそうだ。ミサトさんとよりを戻さなかったのは、加持の変化というよりミサトの変化だろうか。

シンジ

 序の時点であんまりウジウジしなくなったシンジ君。さすがに第9使徒戦のダメージは大きかったと思うが、零号機が食べられてからの熱血っぷりは素晴らしい。目が赤く輝いたのは人間としての域を超えたからなのだろうか。第10使徒戦ではエヴァが神になってしまったようで、シンジはTV版のOP通り神話になってしまったわけか。エヴァじゃないが、あのシーンは「獣を超え人を超え、いでよ神の戦士」といった趣だった。
 TV版から通して聞いていたSDATがゲンドウの持ち物で先生(シンジを預かっていた人)のところへ置いてきたものだと判明。シンジはずっとトラック25と26をリピートして聞き続けていたが、マリとの激突で調子が悪くなり27へ進んだ。これは物語が25話〜26話を繰り返していたのに、マリの登場で27話目へ進んだ……という解釈もできる。カヲルの項でも触れるが、この世界がループしているという説があり、このSDATの変化はそれを裏付けていると言える。
 第8使徒戦ではTV版サハクィエル戦と同じく使徒を受け止める役割を受け持ったが、TV版とは違って使徒の中からちっちゃい人が出て来て両掌を貫かれてしまった。これはEOEで量産型につけられた聖痕かい。

カヲル

 「碇シンジ君、今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」は腐女子サービス用のセリフに聞こえなくもないが、「今度こそ」は以前シンジを幸せにできなかったということで、この世界のループ性を感じさせる重要なセリフ。ぽつぽつと「TV版〜EOEの世界が1周目、新劇場版は2週目」、あるいは「EOEの世界の補完がまだ続いていて、みんなLCLの海の中にいる」なんて声もあるけれど、それもあるかもしれんと思えてくる。
 6号機のデザインって目の部分が既存のエヴァとはかなり異なっているけれど、なんか初号機っぽさを感じる。TV版では初号機の中身がかなり早い段階で見えていたけれど、今回は見えていないので、中身に巨人が入っているのが間違いないのは6号機だけ。あの月の巨人がエヴァの数と同数いるのでなければ、6号機も特別なエヴァってことなのだよな。初号機の代わりに6号機を使ってもEOEのような補完計画が実施できたりするのだろうか。

次回予告

 相変わらずさっぱりわからない次回予告。初号機が封印(凍結)されてしまって6号機がドグマに降りるというなら、やはり6号機の手によって補完計画が進められるということなのだろうか。序が第壱話〜第六話、破が第七話〜第弐拾参話を元にしてあったように、Qと「?」は第弐拾四話〜EOEがもとになった話になるような気がする。そうなると待っているのはEOEの再来なのだろうか。あるいは、企画段階の"大団円"の最終回「たったひとつの、冴えたやり方」へ向かうのだろうか。

*1:TV版やマンガ版では零号機起動実験失敗の際に駆け寄ってきたゲンドウの面影がラミエル戦で助けに来たシンジに重なっていて、一説にはレイにはシンジではなくゲンドウに見えていたんだよ!とかいう話もある

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

 初回鑑賞時の感想はコレ
 劇場版やDVD版とは違う「TV版」ということで、ひょっとすると綾波の乳首が消されるのではないかと心配したけれどそんなことはなく、画面全体が発光する効果を弱めたみたい。あと、劇場だと気にならなかったけれど、テレビで見るとちょっと暗いな。
 「破」後ということもあって、テレビ版の冒頭を見せられているのか、ちゃんと序をやっているのか時々わからなくなりそうだった。破はやっぱり参号機との戦い、さらにゼルエルとの戦いと弩級戦闘が続くので見終わった後に体力を消耗したけれど、序はそれに比べるとライトで見応えがある。ヤシマ作戦はケチつけるところがないものね。
 予告編は全編修正されていて、構成はほぼ同じだけれど実際に「破」で使用したカットに変わっていた。ミサトがリツコを平手打ちするシーンはカットで、マリがエントリープラグ内にいるものへ。ここが一番大きな変更なのでは。
 もうこれは、明日もう一度「破」を見に行くしかないな。ただ、同じような考えの人間がいるのか、狙っている回がすでに「混雑しています」になってるのが……。夕方にチェックしたときは空いていたのに、ゴールデン放映の効果ってすごいな。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 大ヒット御礼スペシャル

 映画宣伝特番ってろくなのがないが、この番組は桜の早希ちゃん出してきただけマシと言えよう。破を見る前はみやむーがダメなら早希ちゃんがやればいいんじゃないかとすら思ったけれど、改めて聞き比べるとやはりアクセントとか違うものだな。そして破でのみやむーは心配されていた劣化も一切なく、素晴らしいものだったわけだし。
 肝心の内容は、やっぱりネタバレできないので映像としては特報映像以上のものはないし、喋ってる内容も当たり障りのないことばかり。いままでエヴァを見たことがない人向けの内容ではあるけれど、そもそも深夜3時にこんな特番見る人間って明日からytvで放送される再放送も見るような結構なファンばかりだろうから、ねえ……。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

 初日初回に行ってきました。遅くなったのはまぁリアルの忙しさと、えんえんと物語を反芻していたせい。
 「序・破・急」の概念は能楽用語らしいが、まさか「破壊」の「破」だとは。第1話〜第6話のリビルドだった「序」に対し、「破」は第8話〜第23話のリビルド。不要な要素は一切合切こそぎ落とし、さらに物語を破壊するキャラクターとしてマリをぶち込んでコトコト煮込んだ完成系、かつQ+?への繋ぎ。
 アスカが序盤で見せてくれたほぼ全裸とかのサービスシーン、さらに綾波の打ち解けっぷりなどはすべて後半への伏線であり、壮大な破壊のための創造なのよな。仮設5号機を冒頭10分(※改めて見直したところ5分)で使い捨てるというのは意外だったが、それ以上に3号機にアスカを乗せてしまうという発想がスゴい。アスカファンとしては弐号機封印で活躍の場を奪われてオイオイと思っていたところへパイロットを直前まで決めかねているミサトの登場でいやーんな感じだったのだが、乗せられるとわかった時点で覚悟するしかなかった。むしろ、死なずに乗り切れてよかったと思うしかない。予告の眼帯アスカが空想の中の話ではなく、ちゃんと本当に復活して出てきてくれることを願う。
 レイのお食事会企画も同じく破壊への前兆としてイヤな予感バリバリでしたよ。ゼルエル戦での綾波救出は本当に未知の展開だったから目が離せなかった。
 「大人のわがままに子どもを付き合わせるなんて」とは5号機に乗せられたマリを評した言葉だったが、そのマリからすれば自分の願いに大人を付き合わせる形らしい。ただの新しいパイロットではなく、弐号機でゼルエルを迎撃したりシンジを諭したり、カヲル君以上の重要キャラになる向きもあるな。
 「Q+?」は旧劇場版のリビルドになるのか、それともそれ以外の展開なのか。Qだけに問いの内容で、?がAnswerだったりするんだろうか。次も初日初回に行くしかないな。その前に、もう一度「破」を見に行ってこよう。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007)

 あと2日で公開終了だったので行ってきた。作品としては12年も前のものだが、新作カットのおかげで現代でも通用する作品に…というか、昨今の作品の中ではトップクラスの出来。ストーリーはかなり端折られているので、「新世紀エヴァンゲリオン」という作品を知らない人が見た場合にどうなのかわからないが、少なくとも作品を見た人なら感動の出来。はじめにシンジがエントリープラグに乗り込むところのシンクログラフだとか神経接合だとかの描写、シャムシエルとの戦闘、そしてヤシマ作戦と、思わず身震いした。これはすごい、すごすぎる。かかっている予算が他作品とは違うからか、これならDVD買いそろえてもいい。
 かつて、ほとんどアニメを見なくなっていた自分を再びこちらがわに引きずり込んだ作品がエヴァだったが、今再び更なる深みに引きずり込まれようとしている気がする。
 破も必ず見に行く。今度はもっと早めに。