細田守監督最新作。『ハムレット』をモチーフに、父王の敵討ちに失敗して死者の国にやってきた王女・スカーレットが、現代の渋谷から来た看護師の聖とともに、同じく死者の国にいるという仇敵・クローディアスへ復讐を果たそうとする旅路を描く。
細田監督の劇場作品キャリアは1999年3月公開の『劇場版デジモンアドベンチャー』以降、原作のある『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(初長編)などの一部作品を除くと現代日本かその並行世界が舞台だったが、本作は現代日本がかなり遠く、異色作といえる。ルックも前作『竜とそばかすの姫』からさらに踏み込んでいて、大変冒険している。冒険ではあるが、スカーレットの強い意志を込めた眼差しなどの演出はうまく成功していると感じた。
また、死者の国を果てしない大きなスケールで描いたこと、そのスケールに見合う壮大なBGMと音をつけたことで、映画館で見るに足る体験を与えてくれる作品だとも思う。
100点満点かというと気になるポイントは多々あるけれど、全編ボロみそくそに言うような作品ではない。興行成績は苦戦しているようだが、サブスクがどんどん便利になっている一方で映画料金は順調に値上がりしている上に、2025年はアニメで鬼滅、実写で国宝と2大ヒット作が出ているから、「1年に1~2回映画に行く人」の鑑賞スロットがすでに埋まっているのでは。宣伝的にもどろどろの復讐劇を匂わせていて、ファミリーで見に行きたくなるような空気がないし。細田作品がファミリー受けしてきたのかどうか知らんけど。
細田監督によれば、制作のきっかけは2022年のロシアによるウクライナ侵攻で、そこに復讐譚として古典の傑作『ハムレット』を範として肉付けしていった、というようなことらしい。そういう前提を踏まえると、復讐を果たすのではなく「許し」を選ぶ結末は、こうあって欲しいという願いの描写でもあるんだなーと納得感は高い。……スカーレットによる復讐は果たせないが、クローディアスは偽の懺悔をして、竜の落雷に打たれて虚無になるので、スカーレットとしては許しているが、クローディアスが許されてるのかは微妙じゃないかという気はある。相手を許す気持ちを持つように願う一方で、悪は裁かれねばならないという気持ちが遂行されたとみればスッキリはする。そもそもあの竜、完全公平な世界ルールなわけじゃなくて、明らかにスカーレットに肩入れしてるからね。
らんま1/2(令和版) #19 即席男溺泉
乱馬とあかねの仲を深めるべく、早雲と玄馬は2人で偽道場破りを演じて共闘させる作戦を練るが、意図せず本物の道場破りが訪れる。しかし、乱馬はシャンプーに「即席男溺泉の素」でデートへと釣り出されてしまい、あかねが1人で道場破りに対峙することになる。
平成版では#30「危うし!天道道場」として放送した原作エピソード。シャンプーに振り回されつつもあかねのことが気にかかり結局デートを終わらせないままに抜けてくる乱馬という構図は同じだが、平成版は玄馬&早雲が偽道場破りを演じようとするくだりが存在しない。
デートを終えたければキスしろと迫るシャンプーに、どうしてもできない乱馬。ここで器用にシャンプーをいなすことができるなら話はこんな複雑になってないので、乱馬くん、どこまで優柔不断であれ。
劇場版総集編 ガールズバンドクライ【後編】なぁ、未来。
2部構成のTVシリーズ総集編、第8話~第13話部分。
これはもうどうしようもないことで、「井芹仁菜と合わない」ので非常にしんどい。単なる正論モンスターというだけならここまで苦手じゃないと思うんだけれど、「青いね」というだけでは説明のつかないしんどさ。とにかくしんどい。破滅に向かってるとしか思えない物語だからかなあ……。
桃香の曲でメジャー売れしそうな未来がまったく見えないが、桃香は「売れる」ほうに曲げることができない人だし、仁菜も桃香の曲でなければ自分の正しさを証明できないと思っているから、フェス界隈でニッチな人気は獲得できても、ダイヤモンドダストに一泡吹かせることは不可能でしょう?
え、完全新作映画?桃香の曲がなんか世間に刺さって売れる陳腐な話か、やっぱり売れずに地獄落ちか、どちらにしてもしんどい気がするんですが大丈夫?
らんま1/2(令和版) #18 “邪悪”の復活
八宝斉復活編。セクハラの権化で、令和版では出番全削除まであるかと思ったけれど、さすがに影響が大きいのでディテール大幅削除で登場。八宝斉役は平成版で三千院帝役だった井上和彦。井上氏は再婚3回のプレイボーイで、あまりの遊びっぷりに師匠の永井一郎氏からパイプカットを命じられたという逸話を持ち(実際には手術まではしてないらしい)、あずさ以外なら女とあれば見境ない三千院はそのまますぎてどうなのかと思ったが、その師匠が演じていたエロ妖怪になるというのはこれ以上ないキャスティング。
下着泥棒的な要素は全カットされてエピソードが大幅に組み換えられ、原作7話分(登場編3話・女嫌香4話)をアニメ1話分に圧縮。平成版では初登場(#33 究極のエロ妖怪八宝斉)の次から3話連続の「和風男溺泉」編にも出てくる構成となっていた。
平成版と見比べると、乱馬のあかねへの口撃がかなりマイルドになっている感じがある中、八宝斉は多少マイルドにしても八宝斉よのう……平成版では「まーた乱馬を苦しめるライバルが増えた」ぐらいの印象だったが、令和の時代に見ると「おお、本当に出とるわ……」という、驚きともあきれともいえない感情だった。いや、出してるだけですごいと思う。
らんま1/2(令和版) #17 格闘出前レース
平成版アニメでは熱闘編として再開した話数、#22「激突!出前格闘レース」として放送され、シャンプー再来日前なのでライバルはオリキャラで展開。本作では原作通りシャンプーとの戦いとして描かれる。
九能先輩が久々の登場で相変わらずの変態ぶりを見せつけてくれる。麺がのびきってる上にスープは池の水と入れ替わったラーメンを「うまい」と食べるの、男気があるといえばそうだが、単に「恋に盲目」を極めてるだけでもあるからな……。
そういえば、原作通りになったことで出前レースのゴールである九能邸でらんま・あかね・シャンプーの三つ巴戦になっているのだが、周囲の反応から見ると相当な美少女であるシャンプーには九能先輩、反応しないんだな。あかねに惚れつつも「おさげの女」にラブレターをしたためた人なのだが、単なる無節操ではないという。
らんま1/2(令和版) #16 マリンウォーズ
らんまvsおばば、海編。平成版では#27「爆走!雪だるま運びレース」として冬のエピソードにアレンジされていたが、令和版は原作準拠の夏エピソード。
おばばの鮫拳に圧倒されるらんまを助けるべく、思わず飛び込むあかね。もちろん、泳げないのだが。かすみさんの呑気な「あかね、泳げるようになったのかしら」に、なびきは「まさかぁ、あいつカナヅチよ、筋金入りの」と冷たく応じる。なびきの「あいつ」呼ばわりは原作通り。天道家3姉妹の絡みはいいよね。
劇場版総集編 ガールズバンドクライ【前編】青春狂走曲
2024年春放送アニメの2部構成総集編で、第1話~第7話相当。諏訪でのライブ後、仁菜が予備校辞める宣言をするところまで。
熊本の狂犬・井芹仁菜が全方位に中指立てて成り上がっていくバンドストーリー、ということでね。ストレートに申せば、どうしても井芹仁菜を好きになれないし、しんどい。青さがつらい。仁菜の歌は悪くないとは思うんだけれど、天下を取れるのかどうかはわからん(むしろ仁菜の哲学的には大衆受けする音楽はやらない/できないから天下を取れる道理がない)のに、4人はよくついていく決断してるよ。ダイヤモンドダストの残留メンバー3人にこそ共感すれど、どこまでも中指立てていく覚悟の仁菜には「まあ、あんじょうきばりや」としか。
しかし、高校で組んだバンドがうまいこといってそのままメジャーデビュー予定が方向性の違いで脱退することになり、そのモヤモヤを解消できていない状態だし、余裕のある生活ができているでもないのに、仁菜みたいな狂犬をそばに置きつつそれなりに制御している(できているとはいわない)桃香、すごいよ。尊敬する。すばるは同い年だしダイダス絡みの因縁もないので、ちょっと付き合い方が違うからね。
らんま1/2(令和版) #15 火中天津甘栗拳
ムース戦&火中天津甘栗拳の習得回。Aパートが平成版#26「白鳥拳の男ムース登場!」、Bパートが平成版#25「出た!必殺天津甘栗拳!!」に相当する。これは平成版アニメがアニオリ入れつつ原作アレンジしているため。令和版は原作を詰めて再現しにいってる感じですな。
ムースとの対決に挑むらんま。苦戦の理由を知った東風先生が熱さに強い「江戸っ子じいさんのツボ」を突いてくれたおかげでお湯をかぶることができた乱馬は、ムースを退ける。ムース、平成版ではらんま状態の膝蹴り食らって倒されてしまったが、乱馬に戻ってから倒されたのは有情やね。
「江戸っ子じいさんのツボ」は1度しか使えず、再び女に戻ってしまったらんまは、シャンプーから熱さに強い体質を手に入れる「不死鳥丸」の存在を聞いて猫飯店でのバイトを開始。「火中天津甘栗拳」の存在を知る。
平成版ではおばばが調理担当なのだが、令和版は原作にいるシャンプー父が存在して調理を担当している。こうして見比べられる機会が来ると、おばばほどの達人なら調理担当しつつらんまの攻撃を捌くぐらいでちょうどいいのではないかという感じすらするんだよな。あと、おばばは「ついに火中天津甘栗拳を会得しおったか。さすがはムコ殿」と褒めてくれているのだが、作中時間はともかく、Bパートだけなので「ついに」感はないスピード習得に見えるっすよ。
なお、今回入手した不死鳥丸はすり替えておいた飴玉なので、まだらんま状態が続きます。
らんま1/2(令和版) #14 ムース襲来
シャンプー再来日&おばば・ムース初登場回。
平成版#24「私が女傑族のおばば!」に相当し、総身猫舌のツボを突かれたためらんま状態から戻れなくなり絶体絶命……というところまでだが、シャンプーを追いかけてムースも登場しているため、単に男に戻れないだけではなく、「ムースとの対決はどうするのか」が引きになっている。
おばばが乱馬のツボを突いたのは夕方なので、ムース襲来までに半日以上は経過しているのだが、その間に乱馬くんが水をかぶらなかった(=お湯をかぶって男に戻る機会がなかった)とか、あるんだろうか。まあ、その日は風呂には入らなかったのだろう……。
そちらはいいとしても、一度はグラウンドから飛び去ったおばばが戻ってくるのは「説明役として必要」以上の理由がなくて、すごく動きがよくないと思います。
ここ、「ただの幼なじみ」と言ってるようにシャンプーが説明してもいいのだが、それだとムースが乱馬との対決でシャンプーを賭けようとするときに「シャンプーはやらんぞ」と突っ込む役回りはできないので、おばばが必要なのはわかる。
それならそれで、「ムースはおばばがいるところにやって来たが、メガネをしていなかったためおばばに気付かなかった」でいいんじゃないかなあ。メガネかけておばばに気付き「サルの干物」って言えばいいんすよ。
と、気になる点はあるが、いいところは入浴シーンも変な配慮せずにちゃんとやるところですな。時代に合わせて「乳首を描かない」にはなっているけれど、それで変な光が入らないで済むならしょうがない。乱馬くん、変身体質なだけの男なので脱ぎっぷりがいいからすーぐ胸を露出するし、シャンプーも猫から戻ると裸だからね。
らんま1/2(令和版) #13 らんまの弱点
クラスメイトの五寸釘光が乱馬の弱点を探ってくる。猫の集団は強がりで乗り切った乱馬だが、虎の出現で猫化する。
令和版「らんま1/2」第2期は猫拳のエピソードから。ここ通らないとシャンプー再登場がないからね。
五寸釘役は二又一成から石田彰に。二又氏の絶妙な気弱感もよかったのだが、石田氏もまた味わい深い。また、登場時期が平成版だと114話からの登場とかなり遅かったが、本作では原作通りのところまで戻った感じ。平成版では同ポジションをアニオリの九能家お抱え忍者・佐助(CV:千葉繁)に取られてたんだよな。
乱馬が猫化して体育館で暴れた際、木刀が削られてしまった九能先輩が乱馬と戦うのをやめて木刀を放り投げ、乱馬がそれを追って出ていくシーンがあるのだが、あかねが乱馬を追っていくのに九能先輩はあかねに一切反応していなかったのが、らしくねえなという感じ。おさげの女だけに絞れないところが九能先輩なので、このあたりは、猫柱から落下してくるあかねを見つけて「好きだー!」と叫ぶ平成版のほうがらしいかなと。
乱馬、シャンプーとのキスは(男女ともに描写がはっきりしないが)頬でノーカンとしても、三千院には確実に食らっているのに対し、モテモテのあかねが実は初キスという。「バカ」と繰り返しつつも、その表情はどうなのか見えないのがいいですなあ。
アイドリッシュセブン First BEAT! 劇場総集編 前編
2018年冬に放送されたテレビアニメ第1期の総集編のうち前編・第1話~第8話部分。2時間ある総集編を前後編ってどういうことだよとツッコみたくなるが、1クール作品ではなく全17話あるんよね。
7人がバスケしているところに紡がやってきたところから、オーディションのくだり(第1話)をやってOP、初ライブが会場でかすぎ話(第2話)、寮に入ってグループのイメージを決めて陸がセンターに決定(第3話)、路上ライブを経てアイドルとしての自覚を持つためTRIGGERライブを見る流れで大和・環・ナギが天を助ける(第4話)、一織が陸の呼吸器系疾患に気付く(第5話)、野外音楽堂ライブ・停電乗り切る話(第6話)、環と壮五が八乙女プロダクションに引き抜かれそうになる(第7話)、「ミュージックフェスタ」での大失態と7人の再団結(第8話)。全部入れてんな……陸の細かい言動が「兄がTRIGGERの九条天」への振りになってるので切りにくいのは分かる。
しかし、せっかくの劇場上映なのだから、冒頭のマナーCMぐらい新作映像とか新録音声とか入れて欲しかった。本編映像流用にテロップはいかにも手抜きだと感じて、冒頭から気分が乗らなかった。アイドル系はわりとどんな作品でもここ凝ってくるし、なんなら後ろに週替わりでメンバー違いのメッセージとか入れてくるのに、珍しいことだ。
綾音ちゃんハイキック! #2 ポニーテールのイヤな奴<終>
ラッキーキックで勝った綾音は「現役女子高生キックボクサーのデビュー」として持ち上げられ、連勝記録持ちの宮川桜子との試合に挑むことに。
綾音のハイキックによる桜子のドクターストップ(額から出血)というのは、綾音が勝利する決着としてはこれくらいしかないだろうのオチ。
なお、第3巻(第3話)「燃えろ!いい女 白熱の日本武道館!」で実在女子プロレスラー・前川久美子との異種格闘技戦が予告されていたが、OVAは2巻で打ち切り。綾音の憧れとして描かれた豊田真奈美との絡みもなく終了。実在レスラーと、ぽっと出の女子高生キックボクサーとの試合、どう転んでも実在レスラーが負ける話にできると思えないが、どう展開させる予定だったのだろう……?
井原裕士氏によるコミカライズも連載誌休刊で打ち切られて同人誌での完結になったとのこと。漫画版では、綾音はちゃんとキックボクシングに切り替えていくようで……それよ!それが見たいの!なお、単行本・同人誌とも入手は絶望的であるよ。
綾音ちゃんハイキック! #1 私はプロレスラーになるのだ!
プロレスラー志望の女子高生・三井綾音がキックボクシングを目指すことになる、アニメーション制作会社・陸演隊によるオリジナル企画のOVA。全日本キックボクシング連盟、全日本女子プロレス興行株式会社、不動館(キックボクシング団体)が協力し、武術指導も入っている。
スポ根もので、そのスポーツを舐めてるやつが主人公なのはきついっす。しかも、全盛期の宮村優子が演じる強気系キャラでお出しされるわけなので、その鼻持ちならなさ。早々に鼻っ柱折られて真摯に向き合うお話になってくれないと……と思ってたら初戦、ラッキーパンチ(キックだが)で勝ってしまった。どうするねん。
パフィンの小さな島(Puffin Rock and The New Friends)
みんな大好きカートゥーン・サルーン最新作(2023年公開作品で日本公開は2年遅れ)。ウルフウォーカーまでの4作品は「作品を見てなにか心に持って帰ってください」という感じがあったけれど、本作は、みんなを苦しめる事件は発生するけれど基本的には童話的物語。原題が「Puffin Rock and The New Friends」とあるように、もともと「Puffin Rock(ウーナとババの島)」があって、そのスピンオフ劇場版ってわけです。監督らによれば、TVシリーズは2~3歳の子どもを対象にしていて、映画では少し対象年齢を上げたとのこと。
カートゥーン・サルーン作品はとにかく動物の動きがカワイイのだが、動物まみれの本作でもその持ち味がいかんなく発揮されている。海鳥たちはもちろんのこと、カワウソもモグラもウサギもアザラシもキツネもだいたいかわいい。そして細かいキャラクター説明がなくても、だいたい登場シーン+2~3分でキャラクターが掴める構造なので、シリーズを知らなくても楽しめる丁寧設計。
吹替キャストは、ウーナのママが上野樹里であるほかはオーソドックスな声優キャスト。ウーナ役は新田恵海。スタッフのところにも名前があった気がするがはて、と思ったらやはり音楽監督も担当していたとのこと。
LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族
『ルパン三世』シリーズのスピンオフで、小池健監督が手がける『LUPIN THE IIIRD』シリーズの最新作。シリーズはこれまで『次元大介の墓標』『血煙の石川五ェ門』『峰不二子の嘘』と3作が劇場公開され、本作公開前には『銭形と2人のルパン』が配信されていて、すべての作品が本作に向けてつながっている。なお、本作冒頭に10分ほど使って、キャラクター紹介を兼ねたシリーズ復習映像があるので、過去作を見ていなくても本作だけで楽しめる趣向になっている。ただ、シリーズを復習してから見ると、なぜ前4作と比較して本作はこうもぱっとしないのかという気持ちになるので、未見の人は先にコレ見てから見直した方がいいと思う。(そんな人おるんか?)
本作は、これまでのシリーズでルパン一味を狙ってきた陰謀の裏に存在する黒幕に迫る物語。『次元大介の墓標』の時点で描かれてはいたのだが、まさかのマモーというわけである。
ヴィランのムオムはマモーの血を受けた不死身の猿人。不死身かつ身体能力も高いムオムには次元も五ェ門も苦戦させられることになり、ルパンもその不死身っぷりを見せつけられて、攻略に苦労することになる。そのトリックであるところの「島そのものがムオムの不死身の体なので、川の流れは血液であり、その行きつく先に心臓がある」は、ルパンが気付く前から描写だけでも客観的にわかるようになっていた。マモーはクローン乗り換えていくことによる「不死身」なので、ムオムも心臓をやられると「不死身」とはいかんってことね。「魔界大冒険」のオチ的な。
4人のスピンオフに続いて、ようやくルパン主役の作品となっているはずなのだが、「ルパンが主役となって活躍している感」が薄い気がするのは残念。