美智の思い出の作品「薔薇色の乙女」がウイルスにやられ、結衣奈や薫子たちの記憶からも消えてしまった。ドールたちがジャージを着るようになってしまった作品世界で、美智たちは摩耶と戦う。
今度はローゼンメイデン。「ポスト・AKIBA'S TRIP」なんて言われ方もしているけれど、要するに、毎回なんかの作品をイジっていく(&狂った作品世界を元に戻していく)という世直しならぬ作品直しモノということか。把握。
今回の当番は、ドール好きの美智、お嬢様の薫子、「ザ・りえしょん」の結衣奈。結衣奈はキャラクター名の変換が面倒な上に猫系キャラで完全ににゃーたん。あっ、これが「えとたま」第2期というならわからんでもない、12人いるし。
上野さんは不器用 #03 キルトハイド/ガラクたん
水泳部の盗撮・窃視を防止するため開発したキルトハイドを試すため田中の前で水着を脱ぐ北長に大いに困らされる上野さん&ペットボトルで田中との間接キスを目指すもいつもの優柔不断さと田中の常識力に負ける上野さん。
#02で不満に感じた部分が一切ない最高の2本、特に後半。「田中があくまで常識の範囲内で対応しているだけなのに上野さんが墓穴を掘っていく」姿こそがいじらしいのであって、田中が上野さんを上回る常識外れな部分を見せたり、上野さんがどうしても一線を越えられないところがイイと感じているのだな。部室で水泳部の先輩がスクール水着を脱ごうとしているのに動じないのは中学2年生男子として常識的なのだろうか、という点はあるが、これにより田中も北長さんも動じていないのに上野さんが1人で右往左往することになり、可愛らしさが際立つのである。腕組んでしたり顔で立ってるだけでかわいいけどな!
ぱすてるメモリーズ #02 ご注文は?と言われても……
ウイルスに冒された「うさぎさんカフェへようこそ!!」を守るため作品世界に飛び込んだ泉水、亜矢香、イリーナは、「うさぎ」ではなく「うなぎ」にして作品世界を壊そうとするブラックエリート・摩耶と戦いを繰り広げる。
#01の時点で「うさぎさんカフェへようこそ!!」が「ご注文はうさぎですか?」モチーフなのはわかっていたが、まさか作品世界に飛び込んで、ティッピーならぬちょっぴーがいる喫茶店に行くことになるとは思っていなかった。さすがに元ネタキャストは出てこないが、ココアもどき・チノもどき・リゼもどきがそれぞれ福圓美里・福圓美里・喜多村英梨で、ちょっぴーが金田朋子で、むしろベテラン化してて重厚感あり、こっちのほうが豪華に思えてくる。
公式サイトの絵と見比べると「君、誰?」状態なのは続くが、スタイルもどんどん巨乳化していたりで、そもそも「ぱすてるメモリーズ」自体がウイルスに冒されているというメタネタなのかもしれない。
上野さんは不器用 #02 ダッシュたん/一七六防護服
強力脱臭装置「ダッシュたん」で田中のパンツをゲットしようとしたら等価交換でタイツを差し出すことになる上野さん&衝撃を吸収する防護服を装着している場所をあてさせようとしたら装着していない尻を思いっきり叩かれた上に防護服じゃないただのパンツを差し出すハメになる上野さん。
#01が「田中の鈍感さに上野さんが一方的に追い詰められていく」という愉快さだったのに対して、今回の2エピソードはいずれも田中の無自覚な悪意に上野さんが追い詰められていて、可哀想さが上回った。……まぁ、痴女に迫られているのだと思えば、田中が上野さんを鬱陶しがるのも理解できるところで、上野さんのパンツをもらってもそのまま返却するわなーと。
ぱすてるメモリーズ #01 うさぎ小屋本舗へようこそ、です
もはやオタクの整地ではなくオフィス街と化し、アニメやマンガが容易には手に入らなくなったたアキハバラ。しかも、作品の思い出は、ウイルスによって作品世界を破壊されることで消えていく。メイド喫茶「うさぎ小屋本舗」の泉水たちは、あるお客さんが思い出の作品として挙げた「うさぎさんカフェへようこそ!!」を守るため、単行本を探す。
キャラクターの顔がキービジュアルと違うんだけれど、視聴者に対してパネマジ食らわせる意味とは……。3人×3編成の9人がほぼ間髪を入れずに登場してきて、「えっえっ」と思ってる間にこれといった名乗りはないし名前表示もないので、ピンク髪がメインであろうこと以外はよくわからんままだった。キービジュアルの冒険者風のヤツは第2話以降に持ち越しか。終了前にはさらに1編成増えて、合計12人。多いよ!とりあえず、罵ってくれるイリーナさん、羽川さんモドキちゃん、微妙な関西弁のみなみさんは覚えた。
ソシャゲ原作で、プレイヤーはこのメイド喫茶の店長なのだが、そのキャラはアニメでは不在となり「量産型女の子牧場」完成。キャスト見ると「ジュニア」クラスみたいな人は1人もおらず、5年目以降の売り出し中&すでに売れてる若手・中堅中心編成となっているので、BDにイベチケ封入するヤツかな。
上野さんは不器用 #01 ロッカくん/クマタンダー2号
何が何でもおしっこ(濾過済)を飲ませようとしているエピソードから来るとか、天才かよ。2本目はキービジュアルでも使われている、ダークマターでスカート内を満たしのぞき見を防止するアレ。発明品に絶大な信頼を寄せているので上野さんはノーパン。
単なるアブノーマルJKなんじゃないのか、キミ。
ブギーポップは笑わない #02 ブギーポップは笑わない 2
竹田や藤花が通う深陽学園の1年生・早乙女正美の協力を得て、優等生・百合原美奈子を捕食してその姿を借りるマンティコア。連続家出の真相はマンティコアによるもので、彼女を追う組織を戦うための「スレイヴ」を増やそうとしていたが、計画はうまくいっていなかった。さらに、紙木城直子を殺害する前の一言により、自分のオリジナルである「エコーズ」が迫っていることを知る。
「エコーズ」は地球調査のためにやってきたという地球外生命体。組織に捕まって生み出されたコピーが「マンティコア」だった。逃げ出してきたエコーズは直子によって密かに学校に匿われていた。
原作未読なので元のストーリーをさっぱり知らんということもあり、「謎が段々と明かされていく」という快感よりはごちゃごちゃした印象を受けた。このへん、自分のペースで読み進められる小説と、強制的に前に進む映像作品は異なるので、原作がシャッフルだとしても、その通りにすることはないんじゃないかと……。
ブギーポップは笑わない #01 ブギーポップは笑わない 1
待ち合わせに来なかった恋人・宮下藤花とそっくりな顔をした不思議な人物・ブギーポップを目撃した竹田啓司。翌日、学校にブギーポップが現れ、藤花本人ではなく自動的に現れる二重人格のようなものであること、学校に巣くう魔物が活動すると世界が危ないことなどを竹田に教える。学校では4人の女子生徒が「家出」していて、ブギーポップにより「人生の最も美しい瞬間に殺される」と考えられていた。数日後、再び屋上で竹田と会ったブギーポップは、問題は自分によってではないが解決されたと告げる。
ブギーポップ、突然現れて去っていくの巻。竹田は事件がどういうものなのか、何が起きているのかさっぱり知らなくて、ただ「藤花がデートに来なかった」「紙木城も学校に来なかったらしい」ぐらいのことしか知らないので、その視点から見るとこういうように見えていた、ということが描写された。そりゃ第1話は第2話とセットでの放送になりますわー。この時点で作品について語るのは無理無理。
BanG Dream! 2nd Season #01 Happy Party!
2年生に進級した香澄たちは、ライブハウス「Galaxy」のスタッフ・六花から声をかけられ、出演することになる。
アバンでPastel*Palettes、本編でRoselia、Afterglow、ハロー、ハッピーワールド!、Poppin'Partyと、一通りのユニットによる楽曲を盛り込んだ上で、舞台説明とキャラクター説明。
第1期は消滅の危機にあるライブハウス「SPACE」でのライブ実施を目標にしていて、閉店前のオーディションに合格して目標達成。第2期では今回の共演からすると、対バンかどこかのフェスを目指すことになるんだろうか。まぁ、この手のガールズバンドものの先駆けである「けいおん!」はそもそも部活動でしかなかったので、目標がなければやっちゃダメってことはないけれど。
シュガー・ラッシュ:オンライン(Ralph Breaks the Internet、2018)
「シュガー・ラッシュ」から6年。ラルフとヴァネロペは親友関係を続けていたが、ある日、シュガー・ラッシュのハンドル部分が壊れてしまう。ちょうど、店主のリトヴァクさんがゲームセンターにWi-Fiを導入したので、2人はWi-Fi-ルーターからインターネットの世界へと旅立ち、eBayで売られていた「シュガー・ラッシュのハンドル」を手に入れるため奔走するが、インターネットのレースゲームに出会ったヴァネロペと、変わりのない日常を求めるラルフの間には溝ができてしまう。
インターネットの描き方がまずとても魅力的。まるでダフ屋のようにつきまとってくる広告のウザい感じとか、ほんと見事な擬人化。そして、ディズニーならではのプリンセス総出演もまた凄い。インターネットを魅力的に描くことは他作品でもできるが、「ディズニー・プリンセスは『大事な水』を見ていると心から表現したいことが浮かんできて歌い始め、勝手にスポットライトが当たる」とかセルフパロディも織り交ぜてくる上に、ディズニー・プリンセスたちにドレスではない「普段着」着せてしまうとか、もうやりたい放題。それでいて、単なるファンサービスではなく本筋にも絡めてくる。ほんとレベル高くまとめてくる。
さすがに、これより先の時代になるとリトヴァクさんのゲームセンターが閉店してしまいそうなので、続編は難しそう。むしろ、この6年後の続編が、蛇足ではない内容で作られたということに驚き。
日本語吹替版だとヴァネロペの声は諸星すみれだからすごくかわいくてキュートな女の子のようになっているが、字幕版だとサラ・シルバーマンが担当しているので「女の……子?」という感じなので、鑑賞するなら吹替版推奨。プリンセスたちも、ちゃんとアナとエルサは神田沙也加と松たか子で、モアナは屋比久知奈、ラプンツェルは中川翔子。「あの子だけスタジオが別だから」と言われてしまったメリダも大島優子と、吹替公開時のキャストにおおむね準拠。大島優子、セリフはわずか1つ2つだが、やっぱりメリダには合ってると思った。
ムトゥ 踊るマハラジャ(4K&5.1chデジタルリマスター版)(Muthu、1995)
大地主ラージャに仕える使用人のムトゥは、ラージャとともに訪れた芝居小屋で女優のランガナーヤキと知り合う。はじめはお互いに印象の悪かった2人だが、ランガはだんだんとムトゥに惹かれていき、やがてムトゥもランガのことが気に入る。しかし、ラージャもまたランガのことを気に入っており、誤解からランガが自分の求婚を受け入れたものだと思い込んでしまい、ムトゥがランガを奪おうとしていると考えて追い出してしまう。
日本で「インド映画」の代名詞ともいえるほどヒットした作品の4K&5.1chデジタルリマスター版。インドで1995年公開、日本では1998年公開なので、「公開20周年記念」でもあるらしい。元フィルムが褪色していたのか、シーンによっては1998年公開時よりも劣化しているのではないかと思うような部分もあったが、色鮮やかに蘇った部分も多い。ストーリーはややダラダラしている部分が長くて、歌も1曲5分近いものをフルで入れてくるが、まぁそこはラジニカーントの迫力とミーナの美貌でカバーしているということで。実際、ミーナはほどよくふっくらしていて抜群のスタイルをしている上にメイク映えのする顔で、画面内にいるだけで華やか。つよい。
荒野のコトブキ飛行隊 #01 月夜の用心棒(先行上映)
東京・名古屋・大阪と3都市で行われた先行上映イベント、席が取れたので見てきました。内容については1カ月もすれば見られるので細かいところには触れないでおくとして……水島監督が戦闘機モノをやることになったのは、直接的には「SHIROBAKO」の作中作として「第三飛行少女隊」が出てきたことがきっかけということになるか。これの直後に「次はレシプロ戦闘機ものをやりたいです!」とツイートしている。ここから3年半なので、実際はすでに企画書は出していて、SHIROBAKO作中に第三飛行少女隊が出てきたのは、その試験みたいな部分があったのかもしれないが。
@yosizo 次はレシプロ戦闘機ものをやりたいです!
— 水島努 (@tsuki_akari) 2015年6月22日
ともかく、やりたいという作品だけあって、監督がノリノリで作ったことが感じられる痛快な空アニメの完成であった。戦車であれだけこだわれたのだから、戦闘機だって、ということなのか、とにかく音がいい。ハ25(エンジン)の音を再現しているかどうかまではさすがに聞き分ける耳はないのだが、少なくとも、記録映像などで今でも聞くことのできる、第二次世界大戦当時の数々の戦闘機のエンジン音に寄せているし、射撃音の重さもまたいい。そこいらの音響素材を当てはめたのではなく、確実に、できる限りの範囲でやれる音を持ってきていると思う。
キャストの方々の話から、すでにこの先行上映会時点で、残すは最終話のアフレコのみというところまで制作も進んでいるようで、かの戦車アニメ最終章のような泥縄になることもなさそうで安心。……いや、あれはかの戦車アニメの制作にいろいろ問題があるんだと思うけれど……。
ツルネ ―風舞高校弓道部― #08 矢を向けて
射場変更で桐先の隣になった風舞。一回戦は意識しすぎてボロボロになるが、反省を生かして二回戦は立て直す。
湊の射が日陰から日向に出て、湊にも日が当たるオーソドックス演出で当たる前から命中がわかるわけだが、こういうのでいいんす。すき。